輝けない星

いつも、君の後ろに隠れていた。

一人が怖くて。勇気がなくて。隣に並びたくても、僕には無理だと諦めて。

何もしないまま時だけが過ぎた。もうこの世界に君はいない。

僕はそっと手を伸ばす。

届かない、遠い君へ。遥か彼方にある月へ。

「はは……」

僕は輝くことのできない、できそこないの星なんだ。

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