ときどき、無性に叫びたくなる時がある。何に対してなのかはわからない。全てから逃げ出してしまいたくなる···泣きたくなる。

だから耳を塞いで世界から自分を切り離していた。でも。

「はい、イヤホン禁止」

音が戻ってくる。

「ほら、行こう」

君が引き戻してくれた。

……世界を、輝かせてくれたんだ。

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