第8話 ごめん。

 心の寂しさを紛らわせるように

 少しふざけたlineが届く。


 自分を卑下する言葉の数は

 私に慰めてもらいたいのだろう。


 そう思ったから

 あなたが望む言葉を

 返信していた。


 そんなやり取りが

 何度も続く。


 でも

 あなたの心は晴れることがなく

 いつも曇っていたみたい。


 私ね

 あなたの望む言葉を

 打ち込むことに疲れたんだ。


 ごめんね。


 もう、返さない……

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る