消しちゃえ消しちゃえ皆消えちゃえ
稲見 琥珀
1話
バシャッ
また、トイレの個室の上から水をかけられた、
どうせ、いつものこと、
いじめられっ子の私が悪い
「クシュッ」
風邪ひくから、早くジャージに着替えなきゃ
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「気を付けて帰るんだぞ」
やっと家に帰れる
はやくスマホいじりたいな
「ねぇねぇ南海ちゃぁん、ちょっとこっちきてよぉ」
無視しなきゃ
一秒でも早く家に帰りたいでしょ
「ねぇねぇ、ちょっとぉ」
無視無視、
どうせ、また水かけるんでしょ?
また蹴って笑うんでしょ?
もう、私、
「無視すんなよ!」
ドンッ
「っつ、、」
後ろから蹴られた
痛い、多分赤くなってる
「フンッ、今日はこの位にしてあげるねぇ」
「、、、、、、」
帰ろ、もう、今日は終わったんだ、
リラックスしよ
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「ふふ、ふふふ、やっぱサイコー」
やっぱり面白い、
永遠にこうしていたいな
ピロンッ
「”ピロン”?誰とも連絡先交換してないけど」
とりあえず見て見るか
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おめでとうございます!
あなたは10人いる<ディストピアプリ>のモニターの中の1人に選ばれました!
このアプリは誰でもすきな人、、
いえ、嫌いな人物を消す事が出来ます!
デメリットは無いので
名前を打ち込んで
ぜひ、過ごしやすい環境にして下さいね!
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「ふふっ、馬鹿げてる、だけど」
デメリットが無いなら、
やってみてもいいんじゃないかな
「実際、嫌いな人物は沢山いるし、消えれば万々歳だと思ってさ」
ホーム画面 に戻ってみると、
確かに知らないアプリがあった
これを開けばいいんだろう
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消したい人間の名前を打ち込んでね!
〈 〉
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たったこれだけ、
シンプル過ぎる、まぁ、人を消すんだったら、
ごてごてしてるよりいいか
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消したい人間の名前を打ち込んでね!
〈加藤 彩矢〉
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こんなんで消えたらラッキーだな
いきやすくなる
もう、眠たいしねよう
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