第26話「午前3時」
お昼時の暑い高原
陽が照り付ける
牧場で、
前足、後ろ足、
前へ前へ、
ゆっくりのっしり進む牛
前方に休む雌牛がいて、
この牛に雄牛は近づいた
モーーーー、
と、激しく鳴いた
しばらくして、雌牛は地面に伏せた
後ろの雄牛が仕事をし、
雌牛を励ましている
そして仕事を終えた雄牛
撫でるように体を寄せた後、
帰っていった
僕はこの光景を忘れられない
幼い頃の記憶は、
未だに鮮明で、
目を閉じるだけで、浮かび出す
そんな事を思い出して、
僕は彼女を抱いた
肉体の動きは美しく、
精神のうごめきは激しく、
結びつく時には、
頭の中で、
火花が散った
僕の魂は、
子種に受け継がれる
それは、
午前3時の出来事なのだった
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