第20話「危機迫りし時」

闇夜の村

教会の燭台には灯りが、

不気味に映る


ここで生贄の儀式が、

始まろうとしている


フードで顔を隠すひとりの男

彼は司祭


彼の顔を見て恐怖が走る

私は磔にされ、生贄にされる


うかつだった

調査のためにこの村に来たところ、

潜入に失敗して、この様

まさか3日でバレるなんて


呪文は封じられてるし、

こんなだったら、

仲間に知らせるべきだった


ああ、

司祭がこっちにきた

もうダメ、死ぬんだわ


こんなだったら、

とっときのカップ麺を、

食べとくんだった


そう、

諦めかけたとき



―― よお、懐かしいな、ここでまた会えるとはな ――



と、ひとりの男が現れる


えっ!?誰!?


それに、周りにいた奴ら、

どうしたの?


レベル300じゃないと

倒せないはずなのに、


あ、

司祭が追い詰められて…

倒れた……あっさりと



もしかして…ケント…なの?



あんた…いつの間にこんなに強くなったわけ…

前は弱すぎて話にならなかったから、

フッたはずなのに


やばい、

あんたにまた、

惚れちゃうじゃないの…


お願い、

今、こっちを見ないで


はずかしい…

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