木阿弥
勝利だギューちゃん
第1話
「今日も、疲れた」
帰宅して、鞄を放り投げて。ベッドに倒れこむ。
「こんなはずじゃなかったのにな・・・」
過去に描いていた今の自分との、あまりのギャップに涙が出てくる。
「ご飯は・・・いいや・・・寝よう・・・」
・・・・・
「・・・きろ・・・」
「グーグー」
「山村、起きろ」
眼が覚める。
周りがクスクス笑っている」
あれ・・・
ここは・・・
「山村、まだ寝ぼけてるのか?」
僕に声をかけてきたのは、高校生の時の歴史の担当だった、赤井先生だ。
でも、赤井先生は・・・
「赤井先生・・・死んだんじゃ」
「いい加減、眼を覚ませ。わしは生きておる」
赤井修吾先生。
一人称はわしだったが、僕が高校生の頃は、まだ30代。
でも、高校を卒業して、5年後に事故で他界した。
周りを見る。
間違いない。
僕が、高校3年生の時の教室だ。
これは、夢なのか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます