ニチアサヒーローがよい子を殴るレベル
「アバンギャルドすぎない?」と、美衣。
「ニチアサヒーローのデザインってたいがいこんなもんでしょ。デビュー当初だけ炎上して後からカッコイイカッコいいって崇められるパターン」
「ちょwww」
姉の強引なやりかたに美衣は閉口した。しかし、いくら愛読者の力作とはいえ、こんなものを送り付けられた側はたまったもんじゃないだろう。
しかし、美衣の作品もどっこいどっこいである。
NN21は世紀の大傑作美少女ラノベ、「萌え萌え仮面ギャルゲー・PT」のヒロインも募集していた。
これも考える逆関節先生の独自解釈が炸裂する。
ハート型の頭にアットマークを目鼻口の場所に配置する。そして下あご部分に「ギャルゲーLOVE」と反時計回りに記入した。
「こんなデザイン頼んでないw」
そして二人は考える逆関節1号2号を名乗り、NN21大先生に挿絵を献上した。
願ってもみない「正真正銘の女の子」からの応募である。姉妹はプロフィールに顔出ししていた。もちろんスタンプで素顔を隠しているがネカマの自演でないことは明白だ。
男性作家にしてみればこんなさらさらヘアで肌のきれいな女に愛されて夢心地だろう。性格ブスの地雷物件であるが。
「気に入ってくださいましたかあ?」
「早く飾ってくれるのを楽しみにしています」
姉妹は近況報告のコメント欄で畳み掛ける。
これで食いつく筈だ。あまりしつこく催促すると運営にスパムと勘違いされる。果報は寝て待てだ。
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