第170話 アナタの寝言が好きなので(薔薇。菓子職人×元塾講師)
「……──」
「トーリーさん……ダメだ、寝てる」
トーリーさんは、よくソファーで寝落ちする。
軽くゆすっても起きないときは、もう諦めてブランケットをかける。
小柄な僕じゃ、背の高いトーリーさんは運べないから。
それに。
「……ん、そうたさん……」
僕の名前を呼んで、へらりと笑う。
そんな倖せそうな寝顔を見せられて(しかもそれが、自分の出てる夢とわかる寝言付きで!)起こせるはずもない。
しばらくは、倖せな夢の中に居てもらうことにする。
「起きたら、現実の僕にもかまって下さいね」
なんて。
起きているときには絶対言えないけど。
こっそり頬に口付けを落として、僕もフフッと微笑んだ。
END.
こちら(https://kakuyomu.jp/works/16816452220371917465/episodes/16816927861077060400)の二人です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます