第137話 冷たい手のいいところ2(学生百合)
※一つ前の別視点
「ちーちゃん、手、冷たい」
ミーちゃんの手が好き。
私と違ってぽかぽかしてる、ミーちゃんの手。
その手に触れたくて、ぎゅっと握っていて欲しくて、
「ほら、片方だけでも手袋しな」
「……うん」
手袋が嫌いなんて嘘まで吐く。
ミーちゃんの温かな手が、今日も私の手を握る。
「あったかい」
思わず口元が緩んだ。
ミーちゃんも、嬉しそうに笑ってくれた。
嘘は良くないってわかってるけど、ミーちゃんの手と笑顔が大好き過ぎて。
私は、今日も嘘を吐く。
冬は、嘘吐きの季節。
END.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます