孫を養子に出来た事とか

山口真代

第1話 三女の妊娠発覚の件

 令和3年2月,私(61歳)と夫(59歳)は、精神状態の悪い三女(31歳)の発達障害の有る長男(5歳)を無事に養子に する事が出来て、私達の長男にする事が出来て、やっと年長から保育所に入れる手続きを完了する事が出来ました。

 平成27年2月(2015年)、私達夫婦の三女の妊娠が発覚しました。発覚って、変な言い方ですが、何故かと言えば、三女のお腹の子供の父親は、三女と知り合って間もない人で、妊娠を告げたら三女の前から居なくなってしまった事に起因するからです。

三女は妊娠初期は、産む事を断固として訴えていました。逃げて行った男に意地になっていたのか、子供を死なせてしまう事への罪悪感に苛まれたのか。という事だと思うのですが、堕胎するにしても相手の男性の同意書がなければいけません。

しかし、子供を産む、産まないを決めなくてはいけない期限が迫ってくると、三女は産んで育てて行く事への恐怖心の方が強くなってきて、私達家族にお腹の子供を堕胎する事について、どの様にしたら良いかを考えてくれる様に懇願する様になってきて、三女と私達夫婦と、独身で近くで一人暮らしをしている薬剤師の長女と、同居している主人の母。同居、又は近くに住む家族とで、何度も話し合い、それこそ、長女からは、

「知り合いの男性に父親として、堕胎の承諾書を書いてもらおうか?」と、言われた事も有りましたが、それでは、あまりにも男性に申し訳ないですから、断りました。皆で話し合い、子供を出産し皆で協力して育てて行く事にしました。

 妊娠当初から少し遠いですが、車で40分程度かかる距離の半島内でも大きな市の妊婦専門の心療内科の有る産婦人科で受診し、平成27年10月2日の出産の日を迎えました。三女は、性感染症に罹っていることが分かっていましたので、子供を普通分娩で出産すると子供に感染する可能性が有るとのことで、帝王切開にて出産する事になっており、出産日時は病院側から決められ、出産に向けて準備し、その日がやってきました。

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