名の無い国より

僕は歩き出す

歩き出そうとしよう

そう思えた


ここには何がある

僕が知っていること

知らないこと

知らないこと...


部屋を出ること 扉を開けること

少し打ち明けてみること

少し嫌ということ

ピリついた雰囲気のなかに入り込むこと


ちゃんと歌を歌おうとすること

まじめに まじめに

色んな声が聞こえてくるなかで

僕と一つになれること


涙の国を探すこと

井戸を探すこと

灰色の体を引きずって

朝日の方へ進むこと


誰かに会えるかな

僕が僕であれる

そんな場所があるかな


僕は泣いている子供を抱きしめる

すると扉は薄く開いて

静かな光がひたと走る


少年は少しためらって

でも少しずつ足をのばし

ドアノブに手をかけ

扉を開き 光に包まれる


かれは振り返り笑って

「先で待ってる」と言い走り去る

緑色の風の匂いを残して






アアア イタイ イタイヨウ イヤダ.... ウウ ウウ

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ニート詩 天坊 @tenboureimei

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