第5話 朝からクイズです。

 朝、今日は李仁の休みの日。そういう時は彼は前のように朝の支度をしたくなる。

 湊音は昨日まで続いた雨で体調を崩していたようだがようやく落ち着いてきたようだ。

 そんな彼のために李仁は朝ごはんを用意する。


 まだパジャマだがエプロンをしてスクランブルエッグを作る。レタス、ミニトマトも添える。ベーコンエッグ、トースト、コーンスープ。


 ダイニングに運んだところで頭ボサボサであくびをしながらやってきた湊音。

「おはよ、李仁」

「おはよ。ミナくん」

 背の高い李仁に爪先立ちして軽くキスをする湊音。


「あ、つまみ食いしたでしょ」

 ニコッと湊音は李仁を見上げて言う。軽くキスをしただけで……。

「バレた? ちなみに何をつまみ食いしたか分かる?」

 と李仁がニヤッと笑うと、湊音はうーんと考えるが……。


「わかんないからもう一回キスしよ」

「それが目的でしょ?」

「なんだよー、李仁もクイズ出させてもう一回させようとしたんでしょ?」

「そんなつもりはない……」

 と湊音がまた李仁にキスをした。今度は軽くでなくて舌を混じらせて、激しく何度も何度も。李仁もそれにこたえてキスをする。抱きしめあって。


「味、わかった?」

 長い時間キスをすると息ができなくて苦しくなる……李仁は引き離した。


「うーん、わかんない……一応さっきここくる前にマウスウォッシュでうがいしたんだけどさ」

「だからミナくん、ミントの味がしたんだ」

「当てられちゃった……」

 2人は見つめ合う。そして再び抱き合い……。


「もっとヒント頂戴」

「ミナくん、いいわよ。最後……」

 と三度キスをする。


 つまみ食いしてなかった、が正解だがそんな感じで2人は朝からラブラブなのでした……。

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