第10話私!!初進化!

 ナビさんに華蓮という名前をつけてから早4ヶ月、雪解けが始まってまいりました〜!ついにこの時がやってきた〜村の皆に会えるぜ!!まぁでも意外と暇しなかったな〜華蓮は情報開示以外にあんまり話せないみたいだけど名前を何度も呼んで何度も話しかけていたらほんの少しだけ反応してくれる様になったのだ!それと、ある約束をした、叶うまで時間はかかると思うけど頑張ろー!

 とまぁそんなこんなで村の皆もぼちぼち家から出て来て挨拶を終えて、働き始める。ケモミミオッサンズとケモミミボーイズは既に私に祈りをし終えて狩に向かって行った。そして私の前には村の女性達が集まっていて儀式?みたいなのを行っている、内容はまとめると(お陰で無事冬を越せました)って感じだ。


  (経験値を獲得しました)

  (レベルが50に達しました、これにより進化が可能になりました)

  (聖木チェリーブロッサムに進化可能です)


 キターー!!!進化だ!それでは早速進化だ!


  (進化すると「種族特性」を失う可能性があります、よろしいですか?)


 イエス!華蓮!!


 光に包まれ、内側からゾクゾクとした感じがする。変な感覚だ痛みの様なものは感じない。


  (進化完了しました)

  (霊木チェリーブロッサムは聖木チェリーブロッサムに進化しました)

  (新たにアビリティを3つ取得しました)


 光が収まると視界が開かれる。ゴツゴツして茶色かった幹が真っ白スベスベに変貌している、ワォ確かに聖木って感じだわ。今はまだ芽だから分からないけど葉の色も変わっているのだろうか?

 そんな事を考えていると周りが騒がしくなってきた、あっそりゃ木がいきなり光って白くなったら驚くだろうな。


  「「「御神木様が進化なされた!!」」」


 あっ知ってるんだ、じゃあ問題ないか。周りでお祭り騒ぎをしてるけど村の皆が幸せなのが一番、喜んでくれて何より。それじゃあ増えたアビリティを見てみよう。

 増えたのは「霊力結界」「魔力消費効率上昇Lv1」「堅牢Lv1」の3つ。

 「霊力結界」はSPを消費して結界を展開するアビリティ、「魔力結界」と併用可能でそれなりに硬い。

 「魔力消費効率上昇Lv1」は名前のまんまの効果だけどレベル1だからか何も変わった気がしない、「堅牢Lv1」は防御力に補正がかかるらしい、また硬くなったよ、私。

 私自身のレベルはまた1からで今度はマックス100みたいだ。今後の成長に向けての方針は華蓮と相談して決めよう。


  「御神木様が進化なさるとわ、誠に喜ばしい限りじゃ」


  「はい、本当におめでたいです!!」


 エリアさんがエンラを抱きながら御老人と話している。


  「もうすぐ花祭りもありますしね」


  「そうじゃな〜」


 へ〜花祭りなんてあるんだ私に咲く花を皆で見るんだろ?こりゃ頑張って綺麗に花を咲かせなければ!!

 私は華蓮と村の皆を見守りながら、今後の相談をするのだった。




 

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