第80話- テケリ•リ! テケリ•リ!

奥の部屋から聞こえてくる、「テケリ・リ!テケリ・リ!」という音が、誰も居なくなったこの家の夕刻に響く三味線。


そうか、今日は七回忌だったよな、それならばと、合わせて膝頭を叩き、下手な口笛で音頭を取って、彼の日を思い起こしそっと流れた涙を拭う。

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