第24話 2021年6月3日(木) 部屋の掃除と婚活

上の妹から母の誕生日には良いお肉を贈るとの連絡があった。

緊急事態宣言が出ているため、当人は実家に帰ってこれないから変わりに私が母と食べても良いという許可がLINEで送られてきた。

これは、肉の代わりに野菜や果物が収穫出来たらそちらに送れという要望と同じ意味である。


さて、昨日、いつものように仕事から帰ってある男のゲーム友達とオンラインで遊んでいる時のことだった。

私と彼は、とあるゲームのオンラインサークルみたいな集まりに所属しているのだが、彼は私よりも10ほど年下ではあるにも関わらず昨年結婚している。

相手は同じゲームサークルの女の子であり、数年前に行われたオフ会が付き合うきっかけとなったらしい。

ネット黎明期のラグナロクオンラインからオンラインゲームにはまった私からすれば、最初にこの話を聞いた時はまさか自分の知り合いの範囲で本当にそんなことがあるのか驚いたものだ。

私からするとオンラインゲームでの恋愛はどちらかと言えばトラブルの元になる印象が強いが、最近ではスマホゲー等の影響もあってオンラインゲームが一般化しているため、20代以下の人間は以前ほどネット恋愛の壁も低くなっているのだろう。


なお、彼は最近子供が生まれたばかりだが、彼はまだ直接子供の顔を見ていない。

彼は会社の都合で昨年に関東から関西に転勤となって現在もそこで働いており、一方でお相手は地方に実家住まいの状態であった。

二人の結婚が決まって子供ができたタイミングでは、まだ彼らは別々に生活していたが、その時期でのコロナの感染急拡大のこともあって、相手の方は実家で出産して家族のサポート受けて育児をした方がいいと判断したようだ。

色々な考え方はあるだろうが、この二人の判断は結果的に賢明な判断だったと私は思っている。

そして世の中が落ち着いてきたら、彼の元に引っ越して夫婦と子供で新生活を始める予定と聞いている。


最近は、ワクチン接種等も広がってコロナのリスクも低下しつつあるため、彼もその3人での新しい生活の準備をしなければならない状態となっている。

特に住居については、彼はこれまでは一人用のワンルームの部屋で生活していたが、3人での生活となるとさすがに手狭過ぎるので、広い部屋に引っ越しをする必要がある。


彼は現在その準備と仕事でかなり忙しいらしく、様々な愚痴をゲームしながら私にこぼしていたが、それを聞いて私も準備しなければならないことに気が付いてしまった。


私の婚活が順調に進めば、そのうち必ず同棲というイベントが発生する。

しかし今の私の部屋の間取りは一人暮らし用の1K。

そうなれば、1Kは二人だとさすがに狭いので私は新しい部屋を探して引っ越しを行わなければならない。


しかし、私の部屋の現状は足の踏み場もないほどではないが、いろいろなものが散らかっており、オタク部屋特有のゲーム機と周辺機器、漫画等の書籍、PCと周辺機器やその他もろもろが雑然と存在している。


元々、彼女ができても今のアパートは契約上、あまり人を入れたりはできないため、ほとんど部屋に来てもらうことは考えていなかった。

だから部屋の片づけに意識は向いていなかった。

自分が困らなければいいくらいで考えていた。

しかし、同棲となって引っ越しとなれば、今の部屋のままでは婚活の進行に支障をきたす。

7月半ばから本格化させるのであれば、少なくともそれまでには出来るだけ片付けてモノを減らさなければならない。


大きな目標を立てても、最初は派手なことではなく身の回りのことから片付けていかなければならないのは仕事と同じでちょっとやるせないが致し方ない。






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