アラフォー独身ヲタリーマンの日記 ~ 婚活と難病の母 ~

@kinozuka_noya

第1話 2021年5月9日(日) はじまり

5月の第2日曜日は母の日だ。

今年は5月9日がそれに当たる。

この日に備えて日本中のデパートやスーパー等ではカーネーションをはじめとする母への感謝の品が大量に並べられる。


私の母は現在63歳。


そして、令和3年の母の日に私は母の病気のことを知った。


病名は特発性間質性肺炎。


国の指定難病にもなっている不治の病。


病気のことをインターネットで調べるほど絶望した。


現時点で存在する治療薬は、病状を抑えることくらいらしい。

平均余命は、診断後から3~5年。

ざっくりとした症状は、肺の細胞が徐々に固くなり呼吸ができなくなることだ。


この話を書き始めた現時点では、母は存命している。


けれども、病気の性質からすると、いつ何があってもおかしくない状況だ。


私にとっての肉親は3人。

母と2人の妹だ。

父親は、20年程前に母と離婚してから一度も会っていないため、そこには含んでいないし、これからも含めるつもりもない。


今、母は私の生家である実家に一人で暮らしている。


一方、私はゲームやアニメ、漫画を趣味とする38歳の独身サラリーマン。

創作活動にも手を付けていてコミケにサークル参加したこともある筋金入りのオタクである。

実家の隣町で一人暮らしをしており、彼女はいない。

実家には2週間に一度帰るくらいだ。


こんな状況の中で、残された時間の中でどうすれば、母が、私が、周囲の人が満足できるのだろうか?


これからの時間は、それを考えて精いっぱい行動したい。


この話を書く目的は、自分の心を整理するためだ。

だから後から振り返るためにも、これからの出来事をできるだけ書き残していきたいと思う。


この話の結末は、決まっていない。

しかし、できれば何かしら幸せのあるものにしたい。


この話を読まれる方は、できれば、自分の肉親や大切な人が同じ状況になったと考えて読んでもらえるとありがたい。

そして、自分の大切な人に優しくできるきっかけになってくれたら本当に嬉しい。




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