第12話 伝言

「すみません、伝言です。」


「一体、何ですかこんな時期に……。」


「ちょっと待ってください。会話だけでは読者が理解困難になってしまいます。」


「それじゃあ、次からは誰が話しているのかAとBを「」の前につけて話しましょう。」


A「これで幾分か分かりやすくなりましたね。」


B「いや、話の内容が分かってないんでどうしようもないんですけど。」


A「そもそも、僕らが何なのかについての説明もありませんよ。」


B「それについて話すよりも何か言いたかったんじゃあないんですか?」


A「自分たちのことについて説明してからでも遅くはないと思います。」


B「それじゃあ、貴方急いでくる必要なかったじゃないですか。そういうの伝言板用のホワイトボードに書いておけばいいでしょうに。」


A「それをいったら、この会話をしている場所もホワイトですよ。」


B「急なメタやめい。」


この傍若無人なAこと昌は、Bである正の友人だ。意外にも容姿端麗で俺の自慢の友人でもある。だが、バツイチだ。


正「説明雑だなって、あんた離婚してたんかい。って気づいたら俺の名前変わってるし。」


昌「もうこの話終わってもいい?」


たDa字「俺の説明まだだろ。うぉい、名前誤字ってる。」


ちなみに、冒頭の伝言はキムチがおいしかったという感想だったという。



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