ナツ君の作文

鷹山勇次

ホワイトデーについて

「ホワイトデーについて」

     織野中学校        3年 2組 志木織 ナツ


 僕はホワイトデーはいらないと思います。

なぜなら、ホワイトデーは、バレンタインデーでもらったチョコレートの

お返しやお礼をする日だからです。


「お返し」や「お礼」は日本文化に基づく礼儀として大切だとは思います。


しかし、お礼をするのを”この日”って決めるのはよくないと思います。

もらった時、もらってからしばらくしてから、人それぞれでいいと思います。


 ウィキペディアで調べると、ホワイトデーは、福岡のお菓子屋さんが、バレンタインチョコのお返しとして「君からもらったチョコレートを僕の優しさ(マシュマロ)で包んでお返しするよ。」と、チョコマシュマロを「マシュマロデー」として売り出したのが、元祖とする説が有力だと書いてありました。

1978年のことです。

 

 しかし、福岡のお菓子屋さんが言うことは、ちょっとおかしいと思います。

もらったものを加工して返しているのです。

このキャッチコピーでは、チョコレートをあげた女性は立場がないと思います。

あげたのに返されるんですから。


 僕のこの考え方は、一時期、バレンタインデーのお返しがキャンディーだったら、僕もあなたが好き。という意味で、お返しがマシュマロだったら、僕はあなたが嫌い。という意味だったことがあった。という話からも、正しいように思います。


 はっきりとは言わないけれど、僕はあなたが嫌い。

一般的には<オブラートに包んだような言い方>と言いますが、

ホワイトデーに限っては、マシュマロに包んだような言い方をするけれど、

僕はあなたが嫌い。と言ったのかもしれません。


 調べてみると、バレンタインデーはその元となった祭りも古くからあるようです。

ローマ帝国時代だそうです。

色々不明なこともあるようですが、バレンタインデー自体は、

世界各地で男女の愛の誓いの日として認識されているようです。


対して、ホワイトデーの発祥は前述のように福岡のお菓子屋さんです。

日本人ならではの礼儀をうまく使ったマーケティング商法だと思います。


それから、バブルのころは『エビタイ』なんて言葉もありました。

高価なお返しを求めてバレンタインデーに誰彼かまわずチョコレートを配るのも

本来の趣旨から外れています。

最近はそういうのは廃れたようで、良かったと思います。


 ウィキペディアでは、バレンタインデーの習慣を、

「欧米なみに男女双方から贈ることに変えよう」とする動きも出ている。

という記述があり、私はこちらに賛成します。


ちなみに韓国では、4月14日はブラックデーで、

”バレンタインやホワイトデーに縁の無かった男女が黒い物を飲食する日。”

だそうです。

 あげ足を取るようですが、”バレンタインやホワイトデー”って書いてますが、

ホワイトデーをお返しの日とすると、バレンタインデーに縁がなかった人は、

もれなくホワイトデーにも縁がないのではないでしょうか。

余談ですが、韓国には各月に恋人達向けのイベントデーがあるようです。


 個人的には、ホワイトデー用にデコレーションされた力作があったり、

色々なお菓子を見ることが出来たり、買えたりするので、

ホワイトデーっていうお返しの日じゃなくて、

お菓子デーとして残ってほしいと思います。



・・・とある年の3月14日のこと・・・。


とあるお菓子屋の前に突然

『今日はバレンタインデーのお返しをする日!』って大きく書いた張り紙が貼ってあったそうな。

道行く人がみんな集まってきて、「なぜ?」「なんで今日?」って騒ぎはじめたんじゃ。

そこに、たまたま居合わせた外人さんが「Why? today?」ってつぶやいたんじゃよ。

バレンタインデーというのは、元々西洋の文化じゃろ。


外人さんが、『ほぁいとぅでぃ』って言うのを聞いた人が、

「おい。今日は、ホワイトデーって言うらしいぜ。」って騒いだもんだから、

みんながバレンタインデーのお返しをする日を『ホワイトデー』って言うんだと思い込んじゃったんじゃよ。

それから、ホワイトデーって言うようになったんじゃよ。

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