第6話 チュートリアルを続けよう その③ ‘種族スキル’
第6話 チュートリアルを続けよう その③ ‘種族スキル’
『続いて種族スキルのチュートリアルを開始します。』
先ほどまでとは違い、そこで一旦システムメッセージが途切れ‥‥
『詳しくはテキストをご確認ください。』
「は?」
‥‥‥‥説明をぶん投げられた。
〔天術Lv.1-狐火:周囲を照らす、もしくは攻撃することが出来る。
レベルが上がると数を増やせる。
幻術:周囲に幻を見せることが出来る。
効果範囲はレベル依存。
妖術Lv.1-妖火:周囲を照らす、もしくは攻撃することが出来る。
レベルが上がると数を増やせる。
朧 :存在感を薄くし、周囲の認識を阻害もしくはずらすことが出来る。
効果はレベル依存〕
「‥‥‥‥あぁ、うん‥‥AIには説明しづらかったんだろうけど‥‥これ、テキスト読んでも実際にやってみんと感覚わからんのじゃないか‥‥?」
指示されるままテキストを読んだカイヤが微妙な表情で納得の言葉をこぼした‥‥ら、周囲が薄暗い洞窟風に変わった。
「‥‥‥ぇ~と‥‥取り敢えず、<索敵><探索><鷹の目><狐火><朧>‥‥<鑑定>」
思いつくままに必要そうなスキルを使い、周囲を見渡して目に付いた苔や植物類に鑑定をかけてみる。
≪アイテム名:水苔
詳細:水辺や洞窟内など、湿気の多い場所に生えており、塗薬の材料になる
アイテム名:癒し草
詳細:比較的採取しやすい薬草の一種。調薬の材料になる
アイテム名:草
詳細:どこにでも生えている草。春にはかわいい花を咲かせる≫
スキルの効果が切れる前にかけなおしをしながら黙々と採取していると、なにやら索敵に引っかかるものがあった。
採取を中断し、少し進んだ緩いカーブにある岩陰に隠れて伺うと緑の肌をした小さな鬼のような生物?がいた。
≪モンスター名:ゴブリン
詳細:大抵のゲームの初期に出てくる、ごく一般的な弱いモンスター。棍棒装備≫
(‥‥それでいいのか運営‥‥)
少しばかりどこかの誰かに物言いたくなりながらも、どうやら敵性生物らしいので戦闘準備に入る。
まずは「朧」の効果が切れていないことを確認、弓を構えて矢をつがえ、狙いを定めて弦を引き絞る。
軽く弦を鳴らしながら飛んだ矢は狙い通りゴブリンに当たったが、倒すには威力が足りなかったらしく、攻撃したことによって「朧」の効果も切れていたため、こちらを敵と認識したゴブリンは棍棒を振り上げて向かってきた。
手に持っていた弓を背中に戻し、脇に装備していた双剣に持ち替えたカイヤが振り下ろされた棍棒を躱して斬りつけると、小さく悲鳴を上げたゴブリンは光の粒となって消えた。
【レベルが上がりました】
【スキルレベルが上がりました】
【ドロップアイテムを拾得しました】
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◇ステータス◇
NAME:カイヤ
種族:天狐族
副種族:妖狐族
職業:薬師
サブ職業:陰陽師
武器:双剣、弓
Lv.2
HP 110(+10*レベルUP分)
MP 220(+20*レベルUP分)
STR 12(+2*レベルUP分)
AGI 25(+5*レベルUP分)
VIT 18(+3*レベルUP分)
INT 25(+5*レベルUP分)
MID 25(+5*レベルUP分)
DEX 25(+5*レベルUP分)
LUK 25(+5*レベルUP分)
(所持SP13)(+2*レベルUP分)
種族スキル:天術Lv.3(UP) 妖術Lv.3(UP)
職業スキル:薬術Lv.1 符術Lv.1
スキル:双剣術Lv.2(UP) 弓術Lv.2(UP)
調合Lv.1 錬金術Lv.1 鑑定Lv.2(UP)
採取Lv.2(UP) 索敵Lv.3(UP) 探索Lv.3(UP)
鷹の目Lv.3(UP)
料理Lv.1 木工Lv.1
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