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  • 第3話 パスタへの応援コメント

     『パスタ』は、パスタやパリジャンなどの単語を一見無意味なように連続して記述しているが、これはおそらくオートマティスムによる自動筆記と考えられる。
     文中では「パ」で始まる単語がほとんどを占めている。「パ」は破裂音であるが、これは筆者の内なる不満を爆発させたいという意志のあらわれだと予想した。
     また、イギリス製の「パンジャンドラム」やパリ市民を意味する「パリジャン」、文末の「ドイツ」という単語はオートマティスム発祥のヨーロッパへの憧憬の結果なのではないだろうか。「シュルレアリスム宣言」を起草したアンドレ・ブルトンの故郷であるフランスに関連した「パリジャン」が最も多く書かれていることも私の説を補強する材料となるだろう。
     一方で、パンの絵文字を使用する点は現代人的な表現であり、既存のシュルレアリスムとは一線を画す点も留意したい。