第27話 予選①
あっという間に4ヶ月は過ぎ
魔大陸闘技大会の日がやって来た
会場は魔大陸4大都市の1つタルルトにある
タルルトドームで行われる
タルルトドームは約5万人収容可能で魔大陸1でかいドームだ
そんなところで4年に1回開催されるという事で魔人にとって特別な大会のようだ
闘技大会は少年の部(14歳以下)と成人の部(15歳以上)に分かれている
僕が出場するのはもちろん少年の部だ
少年の部となっているが女の子が参加しても問題はない
師匠と共にエントリーしにいったら
種族を見て「ほんとに参加するんですか?」
とバカにしたような感じで聞かれた
どうやら人間が参加するのは珍しいらしい
受付を全て終えた後その受付がなぜかボコボコにされていたが見なかったフリをした
参加人数がかなり多く少年の部400人、成人の部1000人だった
少年の部の予選は8グループに分けて乱闘、残った1人がグループ代表となる
その後8人で決勝トーナメントを行う
僕は予選5グループだった
成人の部はあまりに多い為予選は20グループになったらしい
そして始まる予選第1グループの試合
50人近い子供が闘技場にいる、中には獣人みたいな見た目の子もいる
「少年の部ー第1グループ予選開始っ!!」
審判の掛け声で試合が始まる
予選ルールは簡単で闘技場から落ちるか気絶したら敗北、魔法OK武器OKただし剣等に関しては刃を潰したものか木刀の類いを使用する事
違反したものは即失格となり逮捕される
試合開始と共にそれぞれ行動を取る
近くのやつに手当り次第攻撃するもの
逃げ回るもの
徒党を組んで相手を倒すもの
しばらくして決着が着く
「第1グループの代表はーガルム選手ー!!」
ガルムと呼ばれた少年?は狼のような見た目をした獣人で武器は素手
持ち前の身体能力を活かし周りの選手を倒し続け勝利した
第2グループの勝負は一瞬でついた
試合開始と共に巨大な竜巻が発生し闘技場全体を包み込む、いきなりのことで選手は全員場外へと吹き飛ばされた
超強力な魔法による圧倒的完勝
第2グループの代表はシュバルツという少年で武器は杖、全身黒のローブに包んでいていかにも魔法使いといった風体
第3グループの試合
ほとんどの選手は第1グループと同じような行動をとっていたが、1人闘技場の端っこに少年が移動した
最初はわざわざ自分をピンチに追い込んでいるのか?と思ったのだがどうだろう、何人かの選手が少年に襲いかかる
少年は武器も持たず最小限の動きのみで襲いかかる選手達を場外に落としていく
ほとんど動いていないのに選手が落ちていく様はまるで選手達が場外に飛び込んで行っている様にも見えた
残り10人となった時あまりの異様さに残り9人が一気に少年に襲いかかった、少年はその全てを躱し場外へと落とす
手の内を見せず、相手を傷付けることもなく圧勝した少年の名はカイト
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