僕が歩く道
振り向くとやまだ
第1章 幼少期
第1話 プロローグ
この話の舞台となる世界【アスガルド】
ここには大陸が3つあり、それぞれ人類大陸/獣人大陸/魔大陸と呼ばれている
大陸が別れているからといってそこに住んでいる種族が互いの領地を掛けて戦争をしている、などと言うことはなくいたって平和な世界と言える
人類大陸にある国<ノースリーブ>に、今日この日1人の男の子が生まれた。
「おんぎゃー!おんぎゃー!」
〜5年後〜
僕はビルが立ち並ぶ街並みの中に唯一ある公園で1人遊んでいる
「おい!へっぽこルーカス」
僕の事をへっぽこルーカスと呼んだ少年は3人の少年を連れてやってきた
あぁ…今日もきたのか
「貧乏人のクセに公園使ってんじゃねぇよ!!」
5歳児にしては明らかに太りすぎている容姿の少年はバカにしたような表情で吠えてくる
こいつらが絡んでくるのはいつもの事なので無視をする
「無視するなよ!おいお前らやれっ!」
デブの少年が怒りながらそういうと周りにいた3人が僕の所にやってくる、いつもの流れだとそのままリンチにあうので僕は急いで逃げる
「無駄無駄っ」
だが、追いかけてくる3人の方が足が早いためすぐに捕まり結局リンチにあう
少年たちが満足したところでようやく解放された僕はなんとか起き上がり家へ帰る
「貧乏人がいると空気が悪くなるから外に出るんじゃねーぞ!」
その様子を見ながらデブの少年は吐き捨てる様にそう言った
ガチャン…バタッ
なんとか家までたどり着いた僕は扉を開いたところで力尽き玄関で倒れる
「ルーカスっ!どうしたの」
その音を聞き僕の母は走って玄関までやってきて僕を抱える
「ママ…貧乏って悪いことなの?」
僕はなぜ自分がこんな理不尽な目にあうのか分からず思ったことを口にする
すると母は涙を流しながら謝る
「ごめんね…ごめんね」
そこで僕の意識は途切れた
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