監視者

影神

対象者



『私はずっと"何か"に監視されてるようだ』






無論。差別的な意味合いは、一切無いが、




決して私は統合失調症等ではない。






統合失調症の症状として、




盗聴されている様な気がしたり、




監視されている様な気がしたり、




見張られている様な気がしたり等があり、




現に私はそれに該当する。






事務的で。端的で。




無能な医者に行ったら、




即決でそう、ハンコを押されるだろう。




区別を付ける為に、




主張として、私は断言する。






私は病気ではなく、確実にそうなのだ。




明らかにストーキングされている。




いや、"マーク"されている。






その理由は、そう考える根拠は、




住人ではない車、又、




その住人の知り合いではない車が、




定期的に停まっているからだ。






車種はバラバラだが、




先月はホンダのシルバー。




昨日もホンダのシルバー。




その他認識していない車等々。






それらは明らかに同業者らしき者等なのだが、




端的に、郵便物等を入れる素振りもせずに、




短時間の停車を行い、去って行く。




もし、何らかの知り合い、仕事上の都合なら、




何日もせずにまた来訪するはずなのだ。




だが、それがない。






彼、彼女等は洗濯物や、電気メーターを確認し、




家族構成や、在否を確認している。






洗濯物を入れる時間にわざわざ、外で待機し、




まるで何処かへと訪問しているかの様に、




黒いファイルを所持しながら、外に居て、




私と目が合うと、私の隣の車に停車した車の中で、




何かのメモを其処に残す。




ギリギリインターホンには映らなく、




助手席から私の家を盗み見る。




運転席ではなく、よく見える助手席から。






近所の人達ではなく、




何かの行政や、他のそういった者等に、




周囲から、情報を集められていると、




そう私は仮説付けている。






だから安易に外で洗濯物を干すことすら出来ない。




タオル系や布団類は仕方なく干すが、




下着や日頃着る衣類等は出したくても出せない。






どういう目的で、どういう権限で、




そう言った行為が行われているのか、




私には到底理解出来ないが、




精神的苦痛は免れない。






エンジン音や、停車し、中から出ない様子に、




日々ビビりながら生活を続けなくてはならない。






あなたも気を付けて欲しい。






この日常的になりかけている監視生活に、




巻き込まれない事を、






そして、"対象者"にならない事を、、














































































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