カミー伝(転生したら絶対に目立つことはしたくない!)
タリムン
第1話 始まり
西暦二〇二〇年二月二十二日
突然腹部に痛みが走った。
『痛い! どうした??』
立っていられなくなり、ビルの壁面を背中にずるずると滑り落ちた。地面に手をつきながら左手を腹部に当てるとぬるぬるとした、ビショビショとしたのを感じる。手を目の前に持ってくると赤い。
『血だ・・!』
「なぜだ?」
「あなたが悪いのよ!
人を疑うことをしない、お人好しのあなたが悪いの、この世の中は複雑なの、身を守るためには家族であっても疑わないと危険なのよ。
わたしだってこんな事はしたくないの。でも・・・
さようなら・・・・」
そう言って離れていった。
そして足音は遠ざかり、そして聞こえなくなる。
「ねえちゃん!」
『ねえちゃん、なんで・・・』
頭の中を最近感じていた不可思議な出来事が幾つも走馬灯のように巡っていく・・・そして目の前が暗転していった。
『ねえちゃん・・・・・・・・・・・・・・』
---------------------------
真っ暗な中で・・
『魔眼つけとくよな~』って聞こえた気がした・・・・・・
真っ暗・・少し動いたり・・気が遠くなったり・・眠い・・・
・・・・そんな時間が過ぎて行って・・・・
なんか締め付けられるような、きついので動こうとするけど動けない。身体をもごもごするうちに頭のほうが楽になってきた。
く・苦しい・・息ができない・・あっあっくるしい・・・
「おぎゃあ」
息を何度も吸い込む
「おぎゃあ」
「おぎゃあ」
大きな声が出た。
「おぎゃあ!」
大きな声で泣いていると
口が何かでふさがれた
『あまい!』
『おいしい!』
ごくごく飲む、なんか眠くなるなあ。
そして暗転。
---------------------------
だいぶたって
『どうやら転生したらしい。』
まだ、目も見えないけど。
おっぱいを飲み寝て、起きて、おしっこをしてうんこもして
またおっぱいを飲んで寝ているうちに気がついた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます