第17話さすがだなー
「やっとかえってきた!」
美希は川上さんにしごかれながら作業をしたのか机に突っ伏しながら言ってきた。
「おかえりなさい神田くん。先輩。」
と反面川上さんはすごく笑顔で出迎えてくれた。
まあある意味荒療治的な感じで仲良くなれたのかもしれないな。たぶん。
「ただいまー!なに二人とももうチラシできたの!」
まあ美希のあの姿で何となくわかってはいたけど、すごくやり切った感じだもんな。
「お疲れ様!川上さん。さすがだね。こんなに早く終わらせるなんて。」
「そんなことないですよ。星川さんにも手伝っていただいて効率よくできました。」
「しょーへー!わたしは!」と美希がいってきたので
おとと、美希にももちろんお礼をいわないとな。
「美希もおつかれさま!たすかったよ!」と言ってやると笑顔でそうだろそうだろ。といっていた。
「で先輩たちの方はなにか収穫ありました?」
僕はこの探索でポスターの素材を探しに行っていたことに今おもいだした。いや休憩をしに行ったわけでもなかったんだよ。本当に。
「あーそれはー。まあリフレッシュはできたかな!」と先輩がいうと川上さんは
「瑞稀先輩たちは何しに散歩に行っていたんですか!」と呆れ顔の川上さんだった。
「まあまあ川上さん。これはいつものことだから。僕も少しゆっくりしすぎたよ。」というと先輩がもっといい助け船は出せないのかと言いたがな顔をしていた。
いやこれで精一杯の釈明だろとおもった。
「神田くんがいつもそうやって甘やかすからダメなんです!」
川上さんがオカンのような感じだった。
「ごめん。急いでやっちゃうね。先輩もほらはやく。」
といい川上さんが怖かったので逃げるように作業についた。
作業があらかた終わると四人で下校していた。
「そうだ!神田くんライン教えてもらえませんか!それの方がこれから連絡できて便利だとおもうんです。」
川上さんからすごい提案が飛び出してきた。
この学校の男で川上さんの連絡先を知りたいやつはごまんと居る。
そんな連絡先をおしえてくれるのか。
僕はあまり動揺しないように
「そうだね。確かにそのほうが楽だね。美希もしといたら?」と聞くと美希は
「もう柚木とは交換したよー!」という。
もう仲良くなったんだな。あんなに空気悪かったのにさすがはどちらも社交性があるだけのことはあるなとおもう。
「そしたらこれがそうなので」と川上さんに教てもらった。
これがこの激レアの連絡先。
「また家に帰ったら何か送りますね」といわれた。
「うん。わかった。」というと先輩と川上さんは家が近いらしく一緒にかえっていった。
僕も美希と一緒に帰路についた。
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