第8話腐れ縁

帰りの道を歩いていると後ろからいきなりタックル気味にぶつかってきた女の子がいた。


「よー!しょーへー!」


「いたいなー。なんだよやっぱり美希か。」

そうこの美希という子は、家の隣に住んでいる星川美希という腐れ縁の幼馴染だった。

見た目はボーイッシュな感じで、スポーツが得意な元気ハツラツ系だ。僕的にはハツラツしすぎだと思いながらそんなことを考えていた。


「しょーへーがぼけーっと歩いてるから元気入れてやろうとおもったんだよ!」


「いらないよそんなこと。てかなにがぼけーっとだよ。」


「今日なんかしょーへー話題の人になってたよ。あんまり自分からは話しかけない川上さんが、しょーへーに話しかけたって私のクラスまで噂があったよ。知り合いだったの?」


「いやたまたま朝に川上さんが困っている所に遭遇したからそれを手伝っただけだよ。」


「そうなんだ。でもそれだけであまり絡んで来なかった人に話にいくのかなー?」


「たまたまだよ。たまたま。」

そう、だだの偶然なのだから川上さんもそんなにお礼を言ってくれなくてもいいのになー。


「そうだしょーへー!今日うちにご飯食べにくる?お母さんが翔平君も誘ってみてっていわれてるんだけど。」


「やった!行かせてもらうよ。おばさんのご飯は最高だからな!」

ほんとにありがたいことに、隣同士の家で両親ともに仲がいいため、僕の親は今夫婦揃っ出張で他県に仕事に行っていて、いつ帰ってくるかわからない感じだった。

だから高校入ってからは一人暮らしみたいな感じだから美希の親がたまにご飯に誘ってくれたりしてくれる。


「今日はカレーだって!早くかえろー。おなかすいたよ。」


「あいよ。かえろかえろ。」といいながらダッシュで家路につくのであった。

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