思いと想い
人の顔色ばかりをみて、生きてきた。
この言葉を言えば、この子は喜ぶ。
この言葉を使えば、あの子は悲しむ。
なんとなく、そんな事が分かった。
友人から「お前はずっと笑顔だね!そんなに毎日が楽しいの?」
そんな事を言われる事もよくあった。
僕は笑顔を上手に作れているらしい。
人に合わせ笑顔を作り、言葉を作り、自分の感情は置いてけぼり。
もう自分がどんな感情を持っているのかさえ分からなくて、日常はどんどんと気薄になっていく。
そんな日常の中である人に言われたんだ。
「あなたは死ぬ瞬間、誰に想いを伝える?」と。
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