エッチなポイ捨てテイマーの下克上~勇者に放り出されたけどSレアスキル性鑑定の恩恵で美少女ユートピアができそう、魔力体力爆上げで勇者より強いよねこれ

ギフト

第1話 性鑑定いつでも受け入れ可とは ?

「スッゴい、出たわよ。ああ、まだ…… んぐんぐっ、ハァー」


「もうダメだよ、そんなにしちゃあ ! イッたばっかりだから敏感なんだ !!」


「ふふっ、そんな風に言われるともっと意地悪したくなっちゃうなぁ」

聖女のブラウニーは妖艶な笑みを携えて僕を見上げた。


美しい聖女の笑みに若干そそられるけれど、今は賢者タイムなのだ。しかし、


「俺も一応男だ。テイマーだけに体力には自信は無いけど、一回や二回で、ダメとは言わないさ !」

「じゃあ、良いのね ❗」

ブラウニーは一瞬キラリと瞳を輝かせると、果てたばかりの俺を優しく撫で付ける。


「ああああ、待った ! 待ったぁ ! まだキツイよー あとほんの少しだけ待ってくれー ! ブレイクブレイク !」


おいケンタローそんなことで絶倫のようなセリフを吐くのは見栄を張りすぎたんじゃないのか ?


ほらベットの脇のテーブルの上に居る使い魔のスライムもピョンピョン跳ねて主人の危機に叱咤激励しったげきれいしているぞ !


ブラウニーに許され、やっとのことでティーブレイクを得ることができた。

だけど振り返ると我ながら恥ずかしいセリフをポロポロとこぼして情けないなぁ。反対にいつかはブラウニーにこんな言葉を吐かせてやれるようになりたいぜ !!


ティーブレイクに入っても彼女はつかず離れす俺の腕や胸に触れて、ピンポイントで刺激して来るんだ。ブラウニーのスキル、指性技だ。


少しずつ元気が出てくると又、それに合わせてピッチを上げ、絶妙な攻撃にゆらりゆらりと撃沈されていくところなのだ。

俺も負けじと両手で胸を優しく揉む。

「あん、気持ち良い……」

ブラウニーはキスをお返しする。


それはもう素晴らしいの一言だ。俺自身に直接刺激を与える訳でもないのに、興奮は高まるばかりなんだ。先程の意地悪だって、言葉では攻めているけれど、僕の気持ちを尊重して決して無理はしていない。


彼女は並んで歩けば誰もがうらやむ麗しの美女であり、そちらの方面はスペシャリストと言って過言ではない。こんな風に触れ合うことができるなんてとても信じられないような憧れの存在なんだ。


対する俺は、何の変鉄もない普通の青年で今、チェリーを彼女にもぎ取られたばかりの脱チェリー君だ。


この日はスゴい経験をして、素晴らしい日になったけど、実は同じ日にとっても悲しいことがあったんだよね。時間は少しさかのぼるよ。




俺は勇者パーティーのテイマーだったんだけど、昼前から勇者バーキンに呼び出されたんだ。

カフェの奥まった席に腰掛けバーキンは話した。


「これまで我慢してきたけど残念ながらケンタローには俺たちのパーティーから外れてもらうことになった」


「えええーーー !! なっ、何で急にそんなことになるんだよ。俺は特別スゴい力は無いけど、無難にやって来たし、大きな失敗したこともないはずだよな !」


俺達はこれまでずっと中々に優秀なテイマーとして陰ながらパーティーを支えてきたつもりだ。その功績はそれなりに大きいはずなんだ。


「お前、自分で言っているじゃないか。俺は特別スゴい力が無いって ! それだよそれ。俺達は魔王を倒す勇者パーティーなんだぜ。そんな奴がいると皆に迷惑かけると思わないか ?」


「あり得ない、ヒド過ぎるぞ !」

「お前も身の丈に合ったパーティーの方が楽だろう ? 無理せずに気楽な冒険を楽しめよ !」


「ううー、クソー」

うまく言われて何も言い返せなかった。

こんな風に追放されるなんて想像もできなかった。怒りや悲しみを通り越して唖然としてしまった。

その後は何も考えられなくなって自然と足の向いたギルドでボーッとしていると、ふと思い出した。


そういえば昨日、鑑定のレベルが上がってスーパーレアスキルを取得したんだったな。

なんの気なしに試しに近くに居た、知り合いの冒険者エイプリルを鑑定してみたんだ。


通常の鑑定の他に性鑑定、美しさD、スタイルD……、状態 処女、最後に特筆 いつでも受け入れ可、となっていた。


えええええっ ???? 最初の方は良いとして、特筆のいつでも受け入れ可ってのは何だーーー ?! 恋愛か ? それとも、性鑑定だけにやっぱりエッチ受け入れ可ってことだろうか ?


うおおおおっ ! だとしたら凄いぞ !!! エイプリルとは仲も良いし、気に入られていたのかもしれないな ? 容姿もスタイルもそこそこの彼女だけど……


うーん、嫌ではないぞ ! ってか良い良い、全然良いよエイプリルさん、お願いしま~す !! 俺はカッコイイ訳でも無いし女性の容姿やスタイルに、とやかく言えるような御身分じゃあ無いぜ。エッチに関しては最下層のこの俺さ ! どうにでもしておくれ !!


でもな、大きな声では言えないけれど俺は未経験なんだ。折角なら良い思い出が欲しいんだよ。男の子なら、誰もが願うものだよね ?


周りを見渡す。もう、俺の頭の中には追放されたことなど全く覚えていない。目付きは不審者のそれだ。

人間は性のことで頭が一杯になると知能がサル並みになるというが、この時俺は、完全にサルと化していたんだ。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る