自分を占う
アヒルが帰ると、ヨナじいさんの頭の上がムズムズし始めた。キノコが生えてくるまでもうすぐだ。
ふと、ヨナじいさんは徳利に酒が残っているのに気づいた。盃に注いでみると、ちょうど一杯分ある。
「そうだ、いいことを考えた」
街のみんながどうして自分をちらちら見てきたのか、知りたかった。おまけに今日の客はみんな奇妙な質問をして帰ったのがどうにも気になっていた。
「自分を占うのは初めてだが、まぁ、うまくできるだろうよ」
そう言うと、ヨナじいさんは自分のために盃を空にした。そしてつぶやく。
「いつもと何かがおかしいという直感は、バカにできんのだ」
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