きつねのあなから世をのぞき見る
狐月 耀藍
1:突然の公開停止(無期限)
カクヨムの運営からの通知はメールのみです。
メールをチェックしていないと、ある日突然、個人あての重要なお知らせが届いても、気づくことはできません。
返答期限が切れて、何らかの権利が剥奪されても、
「メールによる返答期限内に返信がなかったため、権利を剥奪します」
と、これまたメールでのみ通知が来て、突然利用できなくなります。
その辺りは、ユーザーページでも通知を確認できる「なろう」とは格が違います。
普段ほとんど意識することのない、ユーザー登録時に設定したメールアカウントですが、一週間に一回は最低限、確認いたしましょう。
「交際ってのはカップル成立とか結婚とかがゴールなんじゃなくて、その先にあるんだよ」
「問答無用で惚れられるとかありえん。恋愛ってのは、時に傷つけあったりしながら、それを乗り越えていくものなんだよ!」
「なに奴隷化でラブラブって! 女の子を契約で縛り上げたうえでなによそれ!」
「しかも愛の成就までの過程が一切飛ばされ、まるで脳みそを入れ替えるか洗脳したかのような『会う・即・惚れ』に、空疎なH事後描写! わたしなら……!」
まだ「小説家になろう」というサイトを知ったばかりのころ、こんな信念と憤慨から書き始めた「ムラタのむねあげっ!」という作品。
いやあ、青かったですね。
ただ、それだけに思い入れも強く、いよいよ最終章だなあと思っていたその矢先、7月9日の15時ごろ。
「お探しのページは見つかりませんでした
このページは現在ご覧いただけません。移動もしくは削除されている可能性があります。恐れいりますが、あらためて目的のページをお探しください。」
衝撃でしたね。
「小説家になろう」を追い出されたとき以来の衝撃に、目もくらむ思いでした。
いえ、わたしの職場、電波状況がとっても悪いので、そのせいかなーとも思っていたんですよ。
ところがどうにもつながらない。
でも、編集画面は開けるみたい。
はて、どうしたのだろうと思っていたのです。
で、気づきました。
「公開停止」の文字。
あちゃー、カクヨムでもついにコレがきたかと。
カクヨムは、R15までの規約がありながら堂々とR18タグをつけている作者とか、とかくエロ用語をタイトルに入れて集客効果を狙う作者とかがいて、カオスながら太っ腹なんだなあと思っていたのです。
ところがやられましたね。
これは夏休み前の一斉検挙かなと思ったら、べつだんそうでもなく、R18タグをつけた作品群はいまも元気です(2021年7月9日現在)。なんて羨ましい。
すぐさま、警告メールを無視していたのではなく気づいていなかったこと、考えられるもの、とりあえず330話をマイルドに修正したと報告したのですが、その返答は「修正警告が期限内に改善されず公開停止になった作品」については、
「運営側で確認し再公開を受け付けることはしない」
「修正したものを新作として公開するのはOK」
というものでした。
これは厳しい!
先ほども挙げた通り、1度目の警告を無視する意図はなく、単に気づいていなかっただけなのですが(実際、カクヨムからのいろんな通知の中に埋もれていた)、そんな事情などあずかり知らぬといったお返事に、しばし絶句です。
もしかしたら、
「運営側から再公開処置をすることはないので、修正が終わったら自分で再公開してね」
という意味かな、そうであってほしい、と一縷の望みを託して再度質問したのですが、こちらについては一時間ほど返答を待ってもお返事がなく、受付時間18:00を過ぎてしまいました。
月曜日には返答があるだろうと朝から何度もメールチェック、たぶん朝9時から18時過ぎるまで、100回はメールチェックしたんじゃないでしょうか(笑)
18時が過ぎても返答がないことには、絶望しましたね。まだ「なろう」の方が心がありました、定型文でもなかったですし。
まあ、火曜日にはお返事があったんですけどね。
大して変わらないお返事が。
「運営側が再度公開することはない」
いえ、その、オブラートに包む必要ないですから。いまさら。
その表現に一縷の望みを託したんですよ、同じ回答がほしかったわけではないのです。
いえ、今ならもう、分かりますよ?
「公開停止はアメリカ的終身刑、カクヨムがなくなるまで二度と公開されない」
そういう意味ですよね?
ただ、もし「新作としてならOK」、これしか道はないとなると、コツコツ積み上げてきた★の数も、♥の数も、4万3千ほどのPVも、そして感想も、全てリセットされるわけです。そのうえで、どこに修正要求があったのかが分からないという状態で。
別の方の話だと、ちゃんとメールの警告を見て修正するのであれば、どの話を修正すればいいか、教えてもらえたとおっしゃっていました。
いやあ、泣くに泣けませんね。
メールチェックを怠っていたがための悲劇。
それに泣くのはもう、この狐だけで結構です。
お気を付け下さい。
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