コツは、一歩前に出ること

ゴースの遺子というボスがいる。経験者なら誰でも知っている凶悪なボスだ。

わけのわからんビジュアルから繰り出されるわけのわからん攻撃で、わけもわからん内に死ぬ。ブラッドボーンの一番強いボス、といわれたときに必ず名前が出るボスだ。


筆者はコイツのジャンプ攻撃が苦手だった。パリィはほぼ不可能、後ろに逃げれば容赦のない追撃が待っている。格ゲーにおける出し得の攻撃だ。スマブラに参戦したら絶対ナーフされると思う。


しかし、あるとき気が付いた。このジャンプ攻撃、実は前に歩くだけで避けることができる。そして、前に逃げるとゴースの遺子の背後を取ることができる。このゲームは敵の背後にタメ攻撃を与えると、敵がひるみ通常よりも大きなダメージを与える内蔵攻撃ができる。


このゲームのコツは前に出ることだ。


恐ろしい敵の攻撃に対し、受け身になれば基本的に負ける。ほぼ全てのボスが追撃技をもっており、下手に逃げれば即ハメられる。あえて前に出ることがこのゲームの正解であり、さらに言えば迫りくる恐怖を克服することがこのゲーム一番の攻略法だ。


攻撃こそ最善。力こそパワーだ。


さらにこのゲーム特有のシステムが攻撃的なプレイスタイルを後押しする。

リゲインと銃パリィである。


リゲインとは、ダメージを受けたときに反撃することで回復できるシステムだ。

反撃して回復できる。つまり永久機関の完成ですわ。獣の血をパクパクですわ。

このシステムがあるおかげで多少のダメージなら攻撃を継続することが最善手となる。ヘタクソにも優しい。


銃パリィは全てのゲーム開発者にパクって欲しい要素だ。相手が攻撃する瞬間に銃で反撃することで、内蔵攻撃を入れることができる。ダークソウルのように盾で防御という発想は基本ない。あるのは攻めるか、反撃するか。


リソースを管理しながら安全に戦うゲームではない。死ぬかもしれないという恐怖におびえながら必死に攻撃を繰り返し、ギリギリの勝負に打ち勝つ。

これこそがこのゲームの醍醐味だろう。

ボスを倒したときのあの高揚感は、ブラッドボーンでしか味わえない。ブラッドボーンをやるときにしか出ない脳内物質が出てる。ぜひとも大学で研究してほしい所だ。いつか癌に効くと思うから。


ここまでゲーム性を語ってきた。次は世界観について語りたい

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