1992年9月30日まで南海放送でしよった番組で月曜19時台の内容が知りたいので教えてください…の問い合わせにお答えします。

今現在、南海放送の月曜19時からしよる番組は『有吉ゼミナール』である。


20代・30代の読者の方からは『1992年9月30日まで南海放送でしよった番組で、月曜19時台にしよった番組編成がどうしてイレギュラーだったのですか?』…また、フルネット化されている地域の読者の方からは『なんで南海放送は『ほんものは誰だ?』が1週間遅れだったの?』『同じ日テレ系なのに…』などの問い合わせがあった。


…と言うことで、お答えいたします。


まず、フルネット化されている地域の新聞の番組表がどうなっていたのかを話す。


1980年時点でフルネット化されている地域(主に、大都市圏を抱えている地域)の新聞の月曜夜の番組表を挙げてみる。


日テレ系


19時・『ルパン三世』『元祖天才バカボン』など~『キャッツアイ』『ガラスの仮面』『シティーハンター』…などのおなじみのアニメーション番組


19時30分・『ほんものは誰だ』~『私がほんもの』…ロート製薬1社提供番組


TBS系


19時・『キックボクシング』~『クイズ100人に聞きました』…YKK吉田工業(今はYKK AP)1社提供番組であった。


19時30分・『ブラザー劇場』~『ブラザーファミリーアワー』


…と言う形であった。


1980年時点でフルネット化されている地域は、三大都市圏がある地方に加えて北海道・宮城・福島・静岡・岡山香川・広島・福岡であった。


新潟県は1981年にテニィ(テレビ新潟)が開局したあとにフルネット化されたので、まだこの時点では、民放局は少ない方だった。


1980年時点で、TBS系がない県は愛媛と秋田と山形と富山と福井と徳島であった。(秋田と福井は、今現在もTBS系のテレビ局はない)


それでは、なんで南海放送は『ほんものは誰だ?』が1週間遅れで放送されたのか?


答えは、『ほんものは誰だ?』と『ブラザー劇場』・『ブラザーファミリーアワー』を担当していた広告代理店が『博報堂』であった…と言うことや。


1980年時点で民放局が少ない地域で、日テレ系とTBS系の局があったのは青森・岩手・山梨・山口・高知…と思うが、その地域の19時30分はどちらも本放送だった。


南海放送や南海放送と同じタイプの日テレ系は『ほんものは誰だ?』を19時から1週間遅れの放送にして、19時30分から『ブラザー劇場』・『ブラザーファミリーアワー』を本放送にした…と言うことや。


しかし、1984年3月で取りやめになった。


理由は、(TBS系の)親局の都合上…でもあるけど、ブラザー工業が番組スポンサーから撤退するなどの事情があったと言うことである。


その翌月、南海放送の月曜19時30分がロート製薬1社提供の番組の本放送となった。


その翌年あたりからアニメーション番組に変わった。


『きまぐれオレンジロード』『燃えるお兄さん』『コボちゃん』~『魔法騎士(マジックナイト)レイアース』…の同じみのアニメを経て、『名探偵コナン』に至った(『名探偵コナン』は、土曜18時に移転したあとも継続放送中)


19時は、『まんが日本昔ばなし』…を経て、1988年4月に『追跡』(青島幸夫さんと高見知佳さんがMCを務めた平日夜の情報番組)~1995年にアニメーション番組になった。


『ストリートファイター』『犬夜叉』…の同じみの作品が放送された。


そして今は、『有吉ゼミナール』で60分占められている…と言うことや。


次は、『ブラザー劇場』と『ブラザーファミリーアワー』がどういう番組でしたか?…と言う問い合わせにお答えします。


『ブラザー劇場』は、1960年代中期から1979年9月まで放送された30分番組で、主に子ども向けのドラマが中心であった。


放送された作品はたくさんあるけど、一番有名な作品と言えば『コメットさん』である。


魔法少女ものの実写版である。


1967年に放送された時のコメットさんは、九重佑美子さんが演じた。


『1億人の妹』と呼ばれた大場久美子さんがコメットさんを演じたのは、1978年~1979年に放送された分であった。


『コメットさん』を最後に、ブラザー劇場は放送を終了した。


そのあとに始まった『ブラザーファミリーアワー』は、視聴者参加型の番組であった。


愛川欽也さんがMCを務めた『人生ゲームハイ&ロー』は、毎週見ていた。


同番組のボードゲーム(タカラトミーから発売されていた)をこうて、家族みんなで楽しんだ。


テレビ番組のルールが変わった時点で、ボードゲームも同じルールで楽しんだ。


1982年9月まで放送していた。


その次に放送しよった番組は、山城新伍さんがMCを務めた『クイズ天国と地獄』である。


『クイズ天国と地獄』は、〇×クイズである。


どちらも、家族が3人ひと組で出場する番組であった。


1984年にブラザー工業がスポンサーから撤退したあとは、複数のスポンサーで継続されたが、1985年頃に終わった…と思う。


『人生ゲームハイ&ロー』については、TBS系で平日の正午からの放送で復活した。


この時のMCは、歌手の湯原昌幸さん(せんだみつおさんとコントしよったおっちゃんと言えば分かる)が務めていた。


(湯原昌幸さんと愛川欽也さんは、同じ映画(松田聖子さんが主演の映画『野菊の墓』)で共演したつながりがあったので、あとを受け継ぐ形で復活したと思う。)


こちらは、ルールは『ブラザー』時代とほぼ同じだが、甘々仕様であった。


出場していた人は、主婦の方が中心だったのでタイトルは『貴女もパートナーもハイ&ロー』であった。


甘々仕様の『ハイ&ロー』を見たことはあったけど、やっぱり『ブラザー』時代の方がよかった…ボードゲームで楽しんでいた頃が恋しいよぉ…と思った。


以上、テレビ番組表にまつわるお話しでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る