【ウェブ作家生活10周年記念エッセイ】佐伯達男のテレビのハナシ

お姫さまか坊さんか…ドキドキしながらみよった『三枝の国盗りゲーム』

1982年10月から1983年９月の間、一部の日テレ系でアニメ『ときめきトゥナイト』が放送されていた。

池野恋先生の原作の少女漫画で、ヒロインとヴァンパイアの家族とヒロインの周りの人々との間で繰り広げたラブコメアニメである。

けれど、南海放送ではその時間帯は『三枝の国盗りゲーム』（クイズ番組）が放送されていたので『ときめきトゥナイト』のアニメの話を聞いてもピンときやへん…

でも、『三枝の国盗りゲーム』は見ていた。

ぼくが地図を読んだり調べたりするのが好きになったきっかけの番組である。

４人の回答者が日本の47都道府県を取って天下統一と言うシュシである。

最初は、クイズで39の都道府県を取って行く…

途中で小判が３ヶ所、ダイヤモンドが１ヶ所（途中から玉手箱が登場した）それぞれ隠れている。

小判をひくと金一封（現金１万円）、ダイヤモンドをひくとダイヤの指輪がプレゼントされる。

玉手箱をひくと、パソコンがあたるクイズの挑戦権を得られる。

ただし、１度お手つきすると兜が置かれる。

兜が３つならぶと、その場でゲームオーバーになる。

39都道府県に回答者の色がならんで、取った領土が多い方がクイズ賞を獲得する。

しかし、ＣＭのあとの『坊主めくりゲーム』が天国の地獄の分かれ目である。

『坊主めくりゲーム』は、得点が少ない回答者が先にひく…

クイズ賞を取った回答者は、一番最後にひくようになっている。

ほやけん、ドキドキしながらみよった。

お姫さま・坊さん・普通に１点取るのどちらかである。

残った８都道府県のどこかに坊さんが隠れている。

坊さんを引いたら、せっかく取った大量得点がパーになる。

その後、得点が少ない回答者がお姫さまを引くと大量得点だった回答者の領土が手に入って、一気に大量得点を得ることができる。

ほやけん、『坊主めくりゲーム』はドキドキしながらみよった。

最後の回答者が２巡目に坊さんを引いて０点になった…または、３番目と最後の回答者が坊さんを引いて２人分合わせた得点が０点になったらどうなるのかって？

その時は、佐渡島の絵２枚のうちから１枚を選んで２人分合わせた得点をまるまるいただく挑戦がある。

右のパネルか左のパネルのどちらかを選んだあとは、そこからドキドキが高まる。

お姫さまか坊さんか…

はたしてどっち!?

パネルがひらくまで、ドキドキしながらみよった。

しかし、どちらかと言うとあかんべぇした坊さんが登場する方が多かったね。

結局、引いた回答者は０点で大損した。

０点だった回答者は、クイズで得た得点が回復してトップ賞を獲得…と言う方が多かったね。

それでも、同点の状態に終わったらじゃんけんでトップ賞を決めていた。

ちなみに、トップ賞の商品はマレーシア旅行だったか…

それからぼくが地図を読んだり調べたりするのが好きになったのは、言うまでもない。

（『三枝の国盗りゲーム』は、当時瀬戸内海放送・広島ホームテレビなどのテレ朝系で木曜日19時30分から放送していた…南海放送は、日曜日15時55分～土曜日18時と引越がつづいた…1982年、日テレ系でアニメ番組の枠に変わった時に木曜日19時に変わった…この時は、１週遅れの放送だった…）