こんなときに思うこと

ゆうひ

自由

俺は自由に育ってきた。富裕層とは言えないものの、何の不便を感じない生活をしていた。長男として恥じないようにというプレッシャーは確かにあった。しかし両親にはきょうだいの中で1番労力を割いてもらっている自覚がある。


こんなことがあった。俺は入学して間もなく中学校に行かなくなった。よくわからなかったが、環境の変化について行けなくなったんだと思う。やがて少しずつ学校に行けるようになった。その間、母は何度も学校に送り迎えをしてくれた。長らく専業主婦だったのに俺を私立の高校に通わせるために仕事を初めた。


俺は自由を感じられなかっただけなんだ。元々内向的で他人と接するのが難しい。だから無意識にあまり話さないようにして、少し距離を置いて狭くても安定した居場所を求めている。そのせいで今も自作の檻に閉じこもっているんだ。

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