出会い
出勤すると、汗だくの次長が遠い目をしてトーストを食べていた。
今朝も次長はトーストをかじりながら走ったが、誰にもぶつかる事なく会社に到着してしまったのだ。
これで、もう二十日連続だった。
汗で濡れた次長のバーコードヘアは、今日も『愛が欲しい』と泣いている様に見えた。
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