自己肯定感
「急用が出来たから、昼まで私の代わりに新人の面倒を見てくれ。…さぁ、もう着く頃だ、あとは宜しく」
部長はそう言って、忙しそうに事務所を出た。
その直後、事務所のドア越しに「テクマクマヤコン…」と部長の声がして強く光った。
………
新人が入ってきた。
新人は自己紹介と天気の話を済ませると、真剣な顔をして「ところで、部長についてどう思いますか?」と聞いてきた。
「立派な方だよ」と私は答えた。
新人は安堵した様に笑った。
部長は仕事でミスをして落ち込むと、よくこれをする。
私達部下に必要なのは、察する力と野暮な事を聞かない力なのだ。
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