五、crack
「え?」
スシシは思わず聞き返した。
チビスケたちの助けで倒壊する柱塔から逃れた兄弟は、息をつく間もなく落ちてくる瓦礫を避けるため無心で駆け続けた。やがて上層の崩落の心配はないと判断した彼らは、塔から充分離れ場所の手ごろな建物の地下階に潜り込むなりへたり込んだのだった。
陽はまだあったが、心身ともに限界だった兄弟は、そのままそこで泊ることにした。しばらく仮眠をとってから夕食を済ませたあと、兄・カハルはスシシにあるプランを話したのだった。
「聞いてなかったのか?」
カハルは怪訝な顔をして、改めて語り始めた。
「塔から見たろ。“キン”を手に入れるには、あの裂け目とデカブツが問題だ」
彼らの目的地のすぐ手前には、行く手を遮るように巨大な亀裂が走っていた。デカブツとは、その亀裂の周囲を徘徊する、並の建造物をしのぐ超大型自動機械のことだ。
「どっちかだけならなんとかなるかもしれない。でもデカブツの目を逃れてあの橋を渡るのは無理だ」
大亀裂には、自動機械たちが建造したと思われる橋がかけられている。亀裂の果てが知れない以上、そこを渡る以外に向こう岸に行く術はないが、通常の自動機械たちはもとより、広範囲を見渡せる超大型自動機械に見つからずに橋を渡るのは至難だった。
「考えられる手は一つ」
カハルはスシシの目を見て言う。
「チビスケたちに橋を渡らせて、そのまま博物館へ“キン”を取りに行かせるんだ」
さっきはここでスシシが聞き返した。聞き間違えたかと思ったからだ。でも、そうではなかった。
「幸い“キン”が保管されている場所は柱塔の端末で判明している。こいつらでもそう難しくないはずだ」
「で、でも……」
スシシは動揺を隠せない。
「でも、僕たちとチビスケはターミナルで別れるんだよ。それは無理じゃ……」
「だからそれは変更だ」
カハルの躊躇のない言葉に戸惑いつつも、スシシも食い下がる。
「それじゃあ、予定よりめちゃくちゃ遠回りになっちゃうよ」
別の都市構造群へ渡るというチビスケたちは、当初は北西寄りの経路で行く予定だったようだ。それが最善だったのだろう。それを西へ進む兄弟にできる限り随行できるように変更したのが、現行のターミナルまでの道のりだった。そこから彼らは北へ移動して元のルートに戻ることになっていた。
カハルの案はそれを大きく歪ませることになる。ターミナルから断崖、断崖から博物館はそれぞれスムーズに行っても丸一日はかかる。
チビスケたちが目的地に到着すべき期限を兄弟は承知していないが、現状ですでに本来の予定より遅れているに違いなかった。そこからさらに三日以上のロスが生まれることになる。
当然カハルもそれは分かっている。しかし。
「これ以外に方法はない」
きっぱりと言った。
「そんなのダメだよ!」
スシシは珍しく声を荒げるが、カハルは表情も変えない。
「俺たちが行けば確実に自動機械に捕まって死ぬ。チビスケ以外に行けないんだ」
「助けてもらったのに、そんな酷いことダメだよ!」
「“キン”は絶対手に入れなくちゃいけない」
「ほかにきっと方法があるよ!」
「これ決定事項だ」
そう言ったきり、カハルは食い下がろうとするスシシに背を向けて、横になってしまった。
スシシはしばらく兄の背に向かって反論を続けたものの、やがてうなだれて黙った。
翌日。百を超えるチビスケと兄弟は、ターミナルへ向けて再び移動を続けていた。
フォーメーションはこれまで通りだ。しかし昨日までと違って、隊列の中央にいる兄弟の距離は微妙に開いていた。二人の間で言葉が交わされることもなく、無言のまま歩いているのだった。
カハルとスシシは折り合えぬままだった。しかし先へ行く以外の選択肢はない。いずれ衝突するにせよ、重い空気のまま進む他なかった。
やがて周囲にはまともに残っている建物が減り始め、彼らの巣のあたりのように瓦礫ばかりとなった。柱塔から見えた、天蓋が崩落した地域に入ったのだ。
露わになった空に、時折鳥が通っていくが、見上げる者はいなかった。カハルは自動機械を警戒してあたりを伺い、スシシはただうつむいている。
先行するチビスケたちは、展望室から観察した記録をもとにあらかじめ決めたルートにそって瓦礫の谷間を縫っていく。
隠れるところの少ない場所だけに、できるだけ早く通り過ぎたかった。しかしそうはいかなかった。
やがて前方に「壁」が現れた。
落下した天蓋の一部が基盤に突き刺さっているのだった。通常崩落した天蓋は落下の衝撃に耐えきれずに建物と共に粉々になって瓦礫の一部となるが、たまたま垂直に落ちたために破片が形を留めたまま基盤を貫いたのだろう。破片とい言っても、全長は二キロメートルは優にある。
ほぼ垂直にそびえるその高さも相当にあり、越えることは難しい。回り込むほかなかった。先頭のチビスケたちは破片の前に来ると、決めていた通り速やかに右に向きを変えて、破片沿いに進んでいく。
「天蓋には近寄るな。基盤との隙間がけっこうある。崩れる可能性もあるからな」
チビスケに命じる体で、カハルはスシシにも聞こえるようにわざと大きな声で言う。
スシシはもちろん応えないが、天蓋からは少し距離をとって後をついていく。
「ん? ちょっと待て」
カハルが何かに気付いて振り返りつつ、先を行こうとするチビスケを止めた。
進行方向からはわかりにくいが、垂直に突き刺さっていた天蓋が縦に割れ、割れ目から先の壁がやや向こう側に傾いているのを、通り過ぎてから気付いたのだ。
ズレた分だけ隙間ができて向こう側の景色が見える。
「……ここから近道できないかな」
壁はまだずっと先まで続いてる。基盤の隙間は簡単に跨げるほど狭くはないが、ここからショートカットできれば大きな短縮になる。
カハルは手近なチビスケたちに言う。
「おい。柱塔でやったみたいに繋がれば、橋になって渡れるよな」
チビスケは天蓋の割れ目や、基盤との隙間を観察して「○」を表示した。
「よし、先にお前たち向こう側の様子を――」
カハルの声は、唐突に鳴り響いた機械音にかき消された。
覚えのある音にすくむ兄弟。それはあきらかに自動機械の起動音だった。しかも近い。
しかし周囲を見渡しても姿は見えない。
「ど、どこに!?」
そのカハルの声に反応するように、向こう側から何者かが天蓋を激しく叩いた。
「そっちか……!」
自動機械は壁を隔ててすぐ裏側にいたのだ。
停止していたところを、カハルのオーダーの声を聞いて起動したのだろう。
壁の向こうに人間がいることを確信した自動機械は、乗りあがろうとしているのか、執拗に壁を打ち続ける。
戦慄しながらも巨大な天蓋を動かせるはずもないと高をくくっていたカハルは、一気に蒼白になった。
壁の一点からひびが入り始めたのだ。それは徐々に上に伸びていく。落下の衝撃に耐えた後も長い年月を垂直のまま自重を支え続けていた天蓋は確実に劣化していた。そこに自動機械がのしかかったために、耐えきれなくなっているのだ。
そうしてカハルたちの目の前で、たちまち壁は割れた。
もとからあった断裂と新たにできた断裂によって切り取られた断片は、それでも巨大なものだった。だがはじめは向こう側に傾斜していたそれは、自動機械の重さで徐々にこちらに傾いてきていた。
そこで呆然としていたカハルは我に返り、少し離れた所に立つ弟に手を伸ばした。
「逃げるぞ! スシシ」
「あ、うん……」
硬直していたスシシも、兄に駆け寄ろうとする。
その時、壁の断片が一息に大きく傾き、その衝撃で周囲の基盤が崩れた。
「あ」
スシシの体が崩れる基盤に引き込まれるように後ろに傾きかける。
「スシシ!」
駆け寄ったカハルと、すぐそばにいたチビスケが同時にスシシを掴んで引き戻した。つんのめるように基盤の裂け目から逃れるスシシを他のチビスケが受けとめ、速やかに退く。
だが代わりにカハルと、スシシを助けたチビスケ一体が、開いた基盤の穴に吸い込まれてしまった。
「お兄ちゃん!」
チビスケに支えられながらスシシは広がった裂け目を覗き込んだ。
「俺は大丈夫だ!」
カハルは落ちる瞬間に腰の射出器からワイヤーを飛ばして、数メートル下の基盤の断面にぶら下がっていた。チビスケもカハルの背中に張り付いている。
「裂け目から離れろ。今上がって――」
カハルの視線が別の方を向いて、言葉が途切れた。
スシシが声をかけようとすると、カハルはそれを制した。
「アシダカだ。壁の向こうで俺を見てる。あいつはまだ人間は俺だけだと思ってるはずだ。お前はしゃべるな」
カハルの位置からは、傾いて広がった壁の裂け目の向こう側に、長い四脚の自動機械「アシダカ」の姿が見えた。そして自動機械もまたカハルを認識して、彼を見ていた。
幸い位置関係が急角度であるのと壁があるため、自動機械は所持する武器を使えないでいるようだった。しかしこのまま上がれば、自動機械はこちら側に来ようとするだろう。そうすればスシシたちも危険にさらしてしまう。かといってこのままじっとしていても自動機械が諦めて去るはずもない。
逡巡していたカハルは、壁の裂け目の向こう、自動機械が立つ対岸の基盤の断面下に、横穴のようなものが口を開けているのを見つけた。おそらくは基盤と本来の地面の間にできた隙間だろう。高さは数メートルはありそうだった。
カハルは少し考えて、心配そうに覗く弟に向き直った。
「今から俺が言うことに返事するなよ」
弟が頷くのを見届けてから続ける。
「今アシダカは俺に注意がいっている。この隙にお前はターミナルへ向かえ。俺は一旦基盤の下に潜ってアシダカをやりすごす。チビスケどもはスシシを守れ! スシシ、わかったら頷け」
兄の言葉に、スシシは何かを言いたげに口を開けたまま、応えない。
「行くんだ、スシシ。いつまでもお前がそこにいたら俺が動けないんだ。わかるだろ」
兄弟はしばらく見つめ合ったまま黙っていたが、やがてスシシは頷いた。
微笑むカハル。
「よし、早く行け!」
何度も振り返りながら遠ざかるスシシたちが見えなくなってから、カハルは自動機械の動きを注視しながらもう一つの射出器からワイヤーを向こう岸に渡し、基盤の断面を蹴って飛び込むように壁の間をすり抜けて、基盤の下へ潜り込んだ。その時、自動機械がカハルを追尾してゴム弾を発射したが、角度が合わずに壁にあたってあさっての方に弾けていった。
「斜面が苦手なアシダカでよかった。ムシニだったら降りてきてたかも」
今一度隙間から上を覗いて自動機械を確認してから、完全に身を隠して胸をなでおろした。
カハルに貼りついていたチビスケが飛び降りると、その体がぼんやりと光りだし、周囲が照らされる。
見上げると、天井となっている基盤の底が薄ぼんやりと見えた。高さはカハルの倍くらいはあってさほど圧迫感はない。空間内は基盤の太い支柱を除けば障害物らしい障害物はなく、見渡す限りはどこまでも広がっているようだった。
カハルは一瞬外を見て決断する。
「このままこの場で自動機械が諦めて去るのを気長に待つより、他に出れるところがあるか探したほうがいいな。進めなくなったら戻ればいい。チビスケ、ターミナルはどっちの方角だ? 照らしながら先行しろ」
躊躇なく奥へと進みだしたチビスケについて、カハルも歩き出した。
その道ゆきは、自動機械の恐れがないだけでなく、遮るものもないため最短距離を行く、拍子抜けするほど順調なものだった。もとは舗装された道だったのか、足元も平らで歩きやすい。しかし大きな懸念がある。
まずこの隙間がターミナルまで続いているか保証はない。基盤の高さは一定だから、地面が隆起していたり瓦礫で埋まっていたら、そこで終わりだ。
さらに地図が使えないため方角が確認できない。チビスケは何らかの機能によって東西南北を把握しているようだが、それがどれほど正確なのかカハルにはわからない。方角が確かだとしても現在位置や、ターミナルの場所まで把握していなければ辿り着くことはできない。地上を確認できない状態でそれがチビスケに可能なのか、カハルは信用しきれていなかった。
しかしチビスケの能力は、思わぬことで証明された。
景色の変りばえのしない地下を歩き続けて、疲弊しかかっていたカハルは、微かに聞こえてきた断続的な高い音に首を傾げた。
「腹の音か? いや……チビスケ、この音は何だ?」
そう言うと、チビスケは振り返って腕の突起を上へ向ける。
「上? ああ、なるほど鳥か。でもそれにしちゃ賑やか……」
カハルが知る、厚い基盤越しに聞こえる程鳥が無数にいる場所は、一つだ。
「ターミナルか!」
チビスケは確かに正しい方角に導いていた。
「すごいな……方位も自分の位置も正確に把握しているのか?……あ、いや、褒めたわけじゃないないからな! 問題はここからだからな!」
誤魔化すように声を荒げる。
だが確かに問題があった。
「地上に出るか、ターミナルに入る場所がなけりゃ、結局また壁のところに戻らないとならないからな」
基盤層の下は基本的に都市の構造物とは隔たった外部空間だ。巣のように古い建造物が基盤を貫いていたり、先ほどの裂け目のように破壊された箇所でもない限り、繋がっていることはありえない。
「運良く崩壊した基盤や構造物があるといいけれど……」
あたりを慎重に伺うカハル。だが、それらしい場所は見当たらない。
「いったいどうしたら……お、おいチビスケ!
カハルをしり目に、チビスケはどんどん進んでいく。
光源であるチビスケと距離が開くと周囲を確認することもできない、追いかけながら呼び止めかけるが、思い直す。
「もしかしてお前、何かあてがあるのか?」
迷いのない人工生命の行動に何かを感じたカハルは黙ってついていくことにした。
やがてチビスケは、古い構造物跡らしきコンクリート製の囲いの前で立ち止まって、カハルを振り返った。
「ここに何が……あ」
その壁面に、カハルも見覚えのあるマークが刻まれているのに気付いた。もしやと近づくと、壁の裏には幅広い、緩やかなスロープがあり、地下へと誘っていた。
「これ、地下道への入り口か……?」
円内に記号のような印のあるマークは巣の地下、そして父親を亡くしたばかりの兄弟が迷い込んだ穴にもあったものだ。
兄弟にはあまりいい思い出のない記号だ。
「……まさかお前。地下道を使おうって言うのか?」
旅に出る直前、カハルたちは都市の地下を走る地下道網に一つの可能性を見出していた。その予測が確かなら地下道に入るのは最善だ。しかし現時点ではその確証はまだない。まだわからないのだ。
「いやちょっと待て、それは……」
カハルは躊躇した。兄弟は地下道に迷い込んで遭難した経験を持つ。あてが外れればあの二の舞を踏みかねない。
しかしチビスケはお構いなしにスロープを降りていく。
「おい! 勝手に行くな!」
捕まえようと駆けだしたカハルは、チビスケ一体では出そうにない強い光に照らされて目を細めた。
「は? なんだこの明るさ……」
そして、スロープの先に何かを見止めて今度は目を見張るのだった。
都市構造群は、それ以前の古い都市を含む地表を覆った基盤の上に建造されている。
都市が他の都市と融合するほどに肥大化する中で、横方向や上方向に比べてなぜか「下」への拡大はほとんどなされていない。
地下開発の技術がなかったわけではない。基盤下に眠るかつての都市の技術との断絶はなかったし、都市の支柱は地下深く穿たれ、岩盤層に届いて都市を固定している。
そのうえで、繁栄期後半の大規模な戦争が絶えなかった中でさえ、地下施設が乏しかったのは、およそ二つの理由からだ。一つは、基盤が地下からの侵入や攻撃を防ぐための盾であったこと。もう一つは、都市の威勢を誇示するために表層の肥大化や武装に最大のリソースを割いていたからだ。
そのため、少なくともこの都市においては、基盤内に留まる程度以上の地下構造物は稀だった。
ただ、例外はある。
その一つが繁栄期初期には都市辺縁部だった場所に点在する、ターミナルだった。
都市外から往来する長距離移動機関と、都市内各地域へと伸びる各種交通機関網が集中するこのターミナルは、五十メートルを超える地上部はもちろん、地下数十メートルまでも構造物が伸びていた。
「お兄ちゃん大丈夫かなあ」
スシシは後ろを振り返って心細げにつぶやいた。
あれから間もなくして彼らはターミナルに接続する地下通路の一つに入り、何事もないままターミナル中心部へ到着しようとしていた。
チビスケに囲まれるように進むスシシの視界に通路の終わりが見えてきた。
「あの扉の向こうがターミナル?」
先頭のチビスケが数体、扉に駆け寄って先に中に入っていった。ターミナル内の安全を確認するためだ。
巣や柱塔の端末からでは、ターミナルの内部構造については地上部の主要施設を除くと、ざっくりとしたことしかわからなかった。
地下二階――地下通路から繋がる階層は、五つの大きな区域に分かれていて、最も広い中央の円形のエリアは、地下一階、地上一階を貫く吹き抜け構造になっている。
彼らが目指す場所は地下深くにあり、そこへ至る経路は複数あるが、地上に群がるように存在する自動機械がどこまで内部に入ってきているか確かめる必要があるのだ。
やがて地上階に至るまで探索した斥候のチビスケたちが戻ってきて、GOサインを出した。少なくとも経路上には自動機械はいないようだった。
「でもどうして機械は地下にいないんだろうね」
ほっとしながら、スシシはそばにいるチビスケに尋ねる。聞かれたチビスケは、答えを持ち合わせていないのか、体を傾げる。わからない時の反応だ。
実際のところ、人間を発見した自動機械は基盤層から下へも侵入する。だがその場合を除けば、彼らが地下に進んで入り込むことはなっかた。
それは自動機械、というより都市の管理システムは、基盤層より下を「都市外」とみなしているためのようだった。
そんなことを知る由もないスシシは、自動機械に気付かれないよう息をもひそめながらターミナルに入り、チビスケに誘導されるままさらに地下へと降りていくのだった。過去へと繋がる都市の底へと。
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