ランクD+の依頼を3回、一人で達成すると、ランクCに昇格できます
「リアル、ワニワニ◯ニック、や」
一晩シェルターで過ごし、日が昇ると。
窓から、緑色の塊が密集しているのが、確認できる。
俺は、ドラゴンルーラーをおびき寄せたときと、同じ手段を取ることにしたのだった。
ただし、今回は餌を使用。
鶏のムネ肉、その塊を、天井から紐で吊るし、その紐を、そこらにあった石で固定。
シェルター天井から、10個程度の鶏肉の塊が吊るされて。
そして、その肉塊に、無数のワニが引き寄せられたのであった。
「名付けて、『カブトムシ作戦』」
日がさらに昇ると、その詳細を確認できるようになる。
前世で見たワニより、はるかに大きい。
硬そうな
まるでダンプカーのような馬力で持って、シェルターに体当たりしてくる。
最も危険な部位は、『口』。
『噛まれたら死ぬ』というフレーズに、嘘偽りなし。
強靭な顎の力で、肉を引きちぎられることだろう。
そんな考察を行なっても、俺は全くもって冷静。
ここから『色違い』の確認に入った。
「白2匹!
黒2匹!」
無数の緑のワニに
そして、フラグは回収されるのである。
「赤1匹、いる」
マグマアリゲータ。
他の種族よりも、さらに一回り大きな体。
その赤いヤツと目が合うと。
すぐに飛んできた、火の玉!
「うおっ!」
その火の玉は、シェルターの窓に激突し。
でもやっぱり、さすがの耐火性能なのでした。
さて、一晩でモンスターハウスと化した、シェルター周辺。
ここから、どうするか。
そんなものは、最初から、わかっているのである。
「聖域の◯物、作戦!」
俺は、シェルターの窓を開けると。
『
「効いてる、効いてる!」
電撃を直撃したワニは、動かなくなった。
これで、ハッキリわかった。
俺とワニでは、レベル差がありすぎるのだと。
その瞬間、またしても火の玉が飛んでくる。
俺は、即、窓を閉めて防御。
お返しに、ライトニングブレスをお見舞いしてやった。
「赤も、一撃だ!」
赤のワニは、ひっくり返って。
そして動かなくなった。
「ステータス確認スキル、実行!」
・Lv:58
・HP:392/392
・MP:161/201
・FAT:244(+120)
・FDF:242(+80)
・MAT:248(+30)
・MDF:244(+140)
MP消費20のライトニングブレスを2発で、消費MP40。
あと、8発撃てる計算。
また、使い切っても、休んでれば、MPは回復するのである。
ここで大きいのは、ブレスの『効果範囲』だ。
前方に拡散放出するので、一気に複数体の敵を
「これは、思ったより、早く済みそうかも、しれません」
*****
「アリゲータの皮、確かに納入されました。
残り2匹です」
・・・
「アリゲータの皮、確かに納入されました。
残り1匹です」
・・・
「アリゲータの皮、確かに納入されました。
依頼達成です。
6,000G、受け取ってください」
・・・
「ブラックアリゲータの皮・・・、納入されました。
依頼達成です。
15,000G、受け取ってください」
・・・
「ホワイトアリゲータの皮・・・、納入されました。
依頼達成、です。
15,000G、受け取ってください。
・・・。
あの?
ちょっと、納入のスピード、早すぎません?」
「緑、黒、白、赤。
全部、狩ってきました」
「マグマアリゲータも討伐したのですか!?
同時に4種を討伐してきたなんて話、聞いたことないです!
特に、白と黒は、ほんとうにレアモンスターなんですよ!
でも、素材の運搬は?」
「企業秘密です」
当然、『解☆体』ののちに、シェルターに格納しました。
流石に、量が多く、解体には時間がかかり、もう夕暮れに近い時間になっていましたが。
合計討伐数は、以下になります:
・アリゲータ x15
・ブラックアリゲータ x2
・ホワイトアリゲータ x2
・マグマアリゲータ x1
ここから
・アリゲータ x3
・ブラックアリゲータ x1
・ホワイトアリゲータ x1
を納入したので、残りは:
・アリゲータ x12
・ブラックアリゲータ x1
・ホワイトアリゲータ x1
・マグマアリゲータ x1
となる。
「あの、D+ランク、3回達成しましたので。
Cランクへの昇格を行いますが、よろしいですか。
「よろしくお願いします」
「2日で、EランクからCランクに昇格した人。
長年の経験で、私、初めてです」
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