逢魔を征く者 IFストーリー

分岐点 再び廻りだす物語

※この物語は『終章 苦難を乗り越えて』の『【冬哉、一人きりに】』の続きから読んでください。そして、ナレーションを無しにしてください。


【登場人物】


白波 冬哉(しらなみ とうや):男性


本作の主人公。逢魔が時を乗り越えた少年。終章とは何かが違うようだ・・・。




アテン:女性


逢魔が時にて、冬哉をサポートしていた神様。終章では冬哉を見守っていたが・・・?




【本編】

【冬哉、一人きりに】


冬哉「・・・はぁ。何も知らない人にを話すわけにはいかないからなぁ。いやーはぐらかすの大変だなぁー!(わざとアテンに聞こえるように)」


アテン「・・・え?」


冬哉「・・・なあ、そこに居るんだろ?『アテン』。」


アテン「(物陰から出てきて)・・・ど、どうして、」


冬哉「『どうして俺が逢魔が時やアテンの事を覚えているのか』だろ?」


アテン「・・・(頷く)」


冬哉「正直、俺にもわからん!何でか知らんが、全部はっきりと覚えてるぜ。」


アテン「えぇ・・・(困惑)」


冬哉「・・・あと、アテンが俺に逢魔狩りになって欲しいってのも。」


アテン「き、聞こえてたの!?」


冬哉「・・・意外と筒抜けだったぞ?」


アテン「そ、そうだったのね・・・。」


冬哉「・・・なってもいいぜ。その『逢魔狩り』ってやつに。」


アテン「え・・・?本気で言ってるの?」


冬哉「男に二言はなし、だ。」


アテン「・・・いい?逢魔狩りは危険なの!そんな仕事、人間にやらせるわけには・・・。」


冬哉「・・・世の中には、昔の俺みたいに苦しんでる奴らがいるんだろ?それを俺の力で苦しみから解放してやれるなら、俺は喜んで逢魔狩りになるぞ。」


アテン「まったく、ほんっとうにお人好しなんだから・・・。」


冬哉「それが俺の唯一の取り柄だからなっ」


アテン「・・・はぁ。ちょっと待ってて。今メンバーと掛け合ってくるから。」


【アテン、天界へと急いて向かう】


冬哉「メンバー?他にも仲間が・・・っておーい!」




【アテン、冬哉の元へ帰ってくる】


アテン「・・・おまたせ。」


冬哉「・・・で、メンバーはなんて言ってたんだ?」


アテン「・・・OKだってさ(呆れたように)。」


冬哉「っしゃ!(ガッツポーズ)」


アテン「た・だ・し!一つ条件があるわ。」


冬哉「な、何だよ・・・。その条件って・・・。」


アテン「『貴方が成人するまで、加入は許されない』。」


冬哉「・・・マジで?」


アテン「流石に未成年にやらせる訳には、ってのと、学問に集中して欲しいから、っていう意見が出て、全会一致。」


冬哉「そっか・・・そうだよな。」


アテン「それでいい?」


冬哉「ああ! あ、さっき聞きそびれたんだが、メンバーって・・・。」


アテン「私を含めて3名よ。人間は初めて。」


冬哉「そうなのか・・・。」


【アテン、宙に浮き帰る準備をする】


アテン「・・・それじゃあ、また成人した時に会いましょう!成人するまでに体力、つけときなさいよ!」


冬哉「言われなくとも!」


アテン「・・・あ、言い忘れてたわ!私たちの組織名は・・・」




アテン「———『逢魔を征く者ダスク・トラベラーズ』、よ!」




アテン「・・・じゃあね!」


冬哉「またな!」


【アテン、天界へと帰る】


冬哉「・・・『逢魔を征く者ダスク・トラベラーズ』、か。しっかりと覚えとかなきゃな!」






————————————————————————————————————



逢魔を征く者 『Episode.0』 Re.make編 完



————————————————————————————————————











————————————————————————————————————


Next. New Episode Notice.


————————————————————————————————————

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る