第2章 亜人の国 18話 ドワーフの里

カリスが同行者となり、ドワーフの里に向かうこととなった。


最初は警戒していたイリヤやミーキュア達も、道中のカリスの様子を見て、少しずつ歩み寄るようになっていた。


「精霊魔法?僕は使えないよ。いろいろと調べてみたことはあるけど、魔神という立場になってから、精霊が近づくのを嫌がるんだ。精霊魔法は術者と精霊の信頼関係が重要だから、これから先も難しいだろうね。」


カリスは時間が少しでもあれば、情報や知識の習得に励む性質にあるようだ。話を聞く限り、魔神になった経緯も魔法を追求し続けた結果であり、他の意図はなかったとのことだ。


また、魔神というのは世界中に何体か存在しており、個々に人外なる力を持ってはいるが、個人主義でつるむことはないらしい。人間と同じで、悪人もいれば善人もおり、カリス自身は善人に分類されると主張している。


「何度も国を滅ぼした奴が、自分は善人ですって言っても説得力がないと思うが···。」


「滅ぼしたって言っても、相手は狂信者とか悪政を強いてたハラボテ親父ばっかだよ。それに、善良な民には危害は加えていないし。」


まあ、実際にその場にいた訳じゃないからわからないがな。


「でも、俺を殺そうとはしただろ?」


「だって···タイガって、キレッキレなんだもん。」


「キレッキレ?」


「雰囲気と言うか、気配?触れたら切れそうな感じ。テトリアなんて比較にならないくらい。」


「そんな雰囲気を垂れ流しているつもりはないんだが···。」


「僕はいろいろと見てきたから···たぶん、暗殺者とか、どっかの国の暗部だったんでしょ?」


良い勘をしている。


いや、そう見られてしまうのは自分の未熟さか···。


「いろいろとあったからな。あまり触れないでいてくれると助かる。」


「そう···そうだね。わかった。」


カリスも生きてきた歳月を考えると、いろいろとあったのだろう。


お互いに、触れなくて良い部分はスルーすべきだった。  


今が敵でなければ、それで良い。


そう思った。  




剣呑な岩肌を横に見ること2日。


ようやく、ドワーフの里へとたどり着くことができた。


「ドワーフ達は鍛治士を生業とするものが多い。だから、大規模な鉱山の一角に居を構えている。」


ミンが説明してくれた通り、近くの岩山にはいくつもの横穴が見てとれた。


煙突が立ち並び、鉄を打つ音が鳴り響いている。通りには、足早に歩く職人姿のドワーフがそこら中にいた。


風景は殺風景だが、里には活気が溢れている。


なんとなく、ニーナの笑顔を思い出したのだった。




ドワーフの里には、大規模な宿泊施設があった。


宿屋ではない。


鍛治士を目指す者達が、多方面から修行や研修などで訪れることが多いので、その滞在のために建てられたものらしい。


里を治める機構も同じ建物内に存在するため、ミン達と一緒にまずは里長のもとを訪れた。


「ひさしぶりだな。ミンもミーキュアも元気そうで何よりだ。」


豪快に笑いながら話すのは、背丈は160センチ程度と低いが、はち切れんばかりの肩や腕の筋肉を誇示するかのような、ヒゲもじゃの壮年男性だった。


「ピルケ様もお元気そうで何よりです。」


ミンがこれまでの経緯を説明する。ピルケは表情を変えずに最後まで話を聞いていた。


「なるほどな。そこにいるのが魔王か···ミンにリーラにイリヤが同行しているということは、それを認めたってことだな。」


「そう。タイガは強いし、聡明。」


「そうか。だったら、俺たちと勝負をしようじゃないか。」


ピルケはいたずらっ子のような顔で、タイガを見た。


「勝負?」


「そうだ。俺たちドワーフは、酒と腕っぷしの強さで相手がどんな奴なのかを知る。お前さんが本物の魔王なら、それを知らしめてみせろ。」


なんだ?


また模擬戦でもするのか?


そんなことを思っていると、ピルケは他の者に何かの指示を始めた。


言葉の端々に、「火酒」とか、「この前のチャンピオンは誰だ?」とか、嫌な予感しかしない言葉が聞こえてくる。


知り合いのドワーフは、都で商売をしているせいか社交的だったが、ここのドワーフは血気盛んという言葉がしっくりとくる印象だ。


その姿は、本来のドワーフそのものと言って良いのかもしれない。酒やケンカが好きで、気難しい職人気質。馴れ合いが嫌いなため、相手の見極めを酒の飲み比べや、力比べで行うのが慣習なのかもしれない。


そんなことを考えながら、カリスやイリヤの方を見ると、壁際の棚に飾ってあった細工品を、真剣な面持ちで見ていた。


棚には銀でできたネックレスなどが数点飾られていた。離れたところから見ても、かなり精巧な細工が施されているのがわかる。


さすがドワーフ。


ゴツい体だが、手先の器用さは尋常ではない。


瞳をキラキラさせながら、細工品を見ているみんなを視界にとらえながら、俺はあることに思い至った。


まあ、ただでドワーフの酔狂につきあう必要はないよな。


「タイガ···あなた、また悪い顔をしているわよ。」


横からミーキュアにツッコまれたので、すぐに真顔に戻した。


しかし、「また」って何だよ。「また」って···。




1時間後に呼び出されたのは、集会場のような広いホールだった。


真ん中には頑丈そうな小さめのテーブルが置かれ、その周囲をドワーフ達が埋め尽くしている。


異常な熱気に包まれた場内には、オッズを伝えるようなヤカラもおり、今から行われることが賭事の対象となっていることが窺える。賭金の代わりは酒らしく、ドワーフらしいとも感じた。


「コイツかよ。ずいぶんとひ弱そうな奴だな。本気でやったら腕がもげるんじゃねえか?」


見下した態度でものを言うドワーフは、女性の胴ほどの太さがある二の腕をしていた。ムキムキすぎて脇がしまらず、両腕がハの字になっている。


それはさておき、状況を考えると腕相撲による対戦のようだ。


腕相撲とは言っても、アメリカなどではショービジネスになるくらいだ。周囲の熱気を見れば、とても遊びの類いではない。


「ハンデをやろうか?秒殺くらいは回避できるんじゃねえか?」


そう言いながらガハハと笑うマッチョを無視して、隣にいる里長を見る。


「まるで見世物だな。それにギャンブルにされている。ハンデはいらないから、俺が勝ったら、こちらの要望を受け入れてくれないか?」


「要望だと?」


「賭けのオッズに応じた報奨をもらいたい。もちろん、金や酒じゃない。」


「どういう意味だ?」


「そのマッチョに俺が勝ったら、そいつに賭けられた割合で要望を通させてもらう。」


「なんだと?」


「今のオッズは?」


オッズとは、ギャンブルの人気指数だ。人気の高い方の数値が低く、人気の低い方はその逆となる。例えば、最低賭金が100とする。オッズが2対8の場合、人気の低い8に100の金を賭けて、その対象が勝てば賭金は8倍になって戻ってくると考えれば良い。


「···あんたが3だ。」


オッズは3対7。俺の勝利に賭けている者は、全体の3割にすぎないということだ。そして、里長は誰かに確認をすることもなくオッズを伝えてきた。つまり、里長も賭けている、もしくは賭けの胴元である可能性が高い。


「わかった。それで、どうする?」


「まあ、勝てたら···良いだろう。それで、要望の中身は?」


言質はとった。


俺は"魂の盟約"を発動させる。


「割合に応じたあんた達ドワーフの作品だ。」


「···良いだろう。その代わり、2回戦も通しで行う。その合計分で精査だ。」


「2回戦?同じ内容か?」


「飲み比べだ。」


酒の強さを競うということだ。どちらも、ドワーフに有利な勝負と言えるだろう。


「了解した。この勝負に関して、俺は"魂の盟約"を発動した。条件を違えたら、互いに命を失う。」


俺は、魂の盟約についての説明をした。


「なっ!?」


「勝負はあんた達に有利な内容だ。まさか、逃げたりはしないと思うがな。」


「「·······································。」」


里長も、マッチョも押し黙った。顔は怒りで紅潮している。


近くにいるドワーフ達にも声は届いたようで、一部の者達は絶句していた。


「今さら、すいませんと謝っても無駄だ。いや、力自慢のドワーフが、そんなことはしないか。」


「く···ナメるなよ、若造が。」


里長の地が出たようだ。何にしても、直情的なドワーフらしい。簡単に挑発にのってきた。


「その言葉が出るようなら、要望は通ったと解釈させてもらうぞ。」


里長と俺の額が白く瞬いた。


なぜここでドワーフにケンカを売り、魂の盟約を結んだのか?


理由は簡単だ。里長や一部の者達から悪意を感じとったからだ。


根が深いものではない。ただ、それが相手を陥れようとする態度と行動にあらわれた。


だから、こいつらは搾取対象と認定する。この大陸での、俺の資金及び装備品の調達先として。




腕相撲は俺の圧勝に終わった。


力任せで勝ったのではない。


相手の掌を握る時に、腕の腱が一時的に弱体化するツボがある。そこを指の力で押して麻痺させたのだ。


異世界に来てから、確かに筋力は相当なものになっている。だからと言って、力自慢のドワーフに圧勝できるかは未知数だったのが理由だ。


これも戦闘における技術の応用。反則などと蔑まれる道理はない。


2回戦についてだが、これは腕相撲より簡単に勝ちが予測できた。神威術の常態スキルが有効だったからだ。


体内浄化デトックス


この常態スキルは、毒などの有害物質を体内に取り込まず、常時排出する。酒の場合、アルコール分が毛穴や鼻、口から気化して即時出ていくのだが、ちょっとした副作用が存在した。


いくら飲んでも、酔わないのだ。


有害な毒素が浄化されるのだから当たり前の話なのだが、ほろ酔いすらしない。これでは、酒を飲む意味がまったくない。


いや、酒の味や香りはするので、本当の意味で嗜好品になったと言えるかもしれないが···酔って、ラッキースケベができなくなったのが辛いところか。


ああ、酔ったふりをすれば問題ないか。


え?


酔ったふりだと、ラッキースケベじゃないって?


いや、いろいろとあるだろう?


女性と絶妙な間合いをとって、ちょっとした拍子に肘が胸にあたるとか、間違えて女性のスプーンで物を食べてしまうとか。


え?


それはセクハラじゃないのかだって?


そうか?


ん、んん···そうか。


気をつけよう。


ああ、酔わないことを隠せば良いんだ。


え?


もはや、確信犯だって?


···そうか。


そうかもしれないな。


気をつけよう。




「それで、あんたの要望は何だ?」


里長であるピルケは、不機嫌な表情を崩さずに言った。


ドワーフが他の種族よりも秀でた2つの勝負で敗けた。しかも、圧倒的な力の差を見せつけられてだ。


腕相撲は仕方がないのかもしれない。武芸に身を置く者なら、ドワーフの生来の筋力を上回る者もいるだろう。


しかし、酒の勝負で敗けたとなると、これは沽券に関わる。


「不機嫌そうだな。」


「あたりまえだ!何とかの盟約ってやつで縛られているから、言うことは聞いてやる。だが、あんたを認めた訳じゃないんだからな。」


「ふむ···じゃあ、そんなわだかまりがなくなるようにしてやるよ。」


俺はすべての武具を取り出した。


「これは···。」


「俺の装備一式だ。」


「····見させてもらっても、かまわないか?」


「ああ。」


ピルケは俺の武具を見た瞬間、目の色を変えた。


先程までとは違い、誇り高い鍛治士の目だ。


「···すごいな。そちらの筒のようなものはよくわからんが、この2本の剣は相当な業物だ。」


「大太刀は、知り合いの鍛治士が打ったものだ。バスタードソードは、魔族からの戦利品を同じ鍛治士が打ち直した。」


「そうか···あんたは魔王だったな。」


「そうらしいな。」


「この業物と同等···いや、それ以上のものを打てということか。」


「理解が早くて助かる。」


ピルケは蒼龍や破龍を見て、確かに目に火を灯した。職人のプライドというやつだ。


だが、すぐに暗い影がその表情を覆う。


「···こういった業物を多くの者達に装備させ、人族に戦争を仕掛けると言うことか。」


怒りや諦めといった感情を感じさせる、暗く重たい声音。


そこで、初めてピルケの本音に気がついた。


「そういうことか。」


「························。」


「大勢の仲間を死地に追いやるような仕事はしたくない。そうだな?」


「···そうだ。」


「死を撒き散らす魔王は、歓迎できないか。」


「··························。」


施設の応接室には、ピルケと俺の2人だけだ。そこで、遠回しではあるが、ようやく本音を語ってきたということだ。


「それで、嫌がらせのようなことをしていたのか?」


魔王の力量を試すためとは言いつつも、本来は腕相撲や飲み比べでの勝負はドワーフの独壇場だ。こちらからすれば、俺の顔に泥を塗るための謀とも思えた。


「···そうだ。」


「心配はするな。もし、人族と争うようなことになったとしても、戦争をする気はない。」


「そう···なのか?」


ピルケは驚いた顔をしている。予想外の言葉だったのだろう。


「あんた達が考える魔王がどんなものかは知らないが、俺は脳筋でも戦争屋でもないからな。」


「戦争以外にあるのか、方法が?」


「あるさ。俺の専門は、諜報エスピオナージだからな。」


諜報活動インテリジェンスアセスメントとは、情報に関する活動である。


情報による攪乱や強行策を行うのだが、戦争をも回避することが可能で、国家経済の疲弊や犠牲者を最小限に抑える効果を持つ。


その活動の中でも、特に非合法手段による情報収集活動をエスピオナージと呼ぶ。


エスピオナージは、収集した情報の分析に加え、暗殺や脅迫などを用いた力業による謀略、フェイクニュースを活用した政治や軍事的謀略工作を担う、いわゆるスパイ活動を意味する。


エージェントとしての主任務は、このスパイ活動、エスピオナージに他ならないのだ。


「1人でやるつもりか!?」


「後方支援や補助による助けが必要になるかもしれないが、基本的にはそのつもりだ。」


「そんなことが···可能なのか?」


「それが専門だと言ったはずだ。それに、この大陸の人族が、今現在どのような思想を抱いているのかがわからない。連合は過去の怨嗟だけで動いているが、それだと戦争だけが選択肢であるとは断定できないだろう。」


「確かに···。」


「俺は1人で動く。その方が効率的だからな。」


「もしかして···武具の依頼はそのためのものなのか?」


「そうだ。謀略エスピオナージには、想定外のことが付き物だからな。剣を振り回していれば良いわけじゃない。」


「そうか···すまない。どうやら誤解をしていたようだ。あんたの武具は、責任を持って最上の物を用意させてもらおう。」


俺はピルケに、複数の近接用武器、そして銃器の類いを一つ依頼した。


製作に多少の時間がかかるだろうが、エルフの里を往復する間に間に合わすとの事だった。




翌日、ピルケに依頼をした銃器の設計図を作成していると、カリスが横に座ってきた。


「へえ~、それがあの魔道具の設計図なんだね。これはタイガが考えたの?」


カリスはドワーフの里に入る前から男性の姿に変わっていた。なんでも、鍛治場を見学したいが、女人禁制の可能性があるからだそうだ。


日本でも同様のことを言われているが、これは鍛治の神様である金屋子神という女神が、女性に嫉妬するからだという説がある。


後でピルケにそれとなく聞くと、見学くらいなら大丈夫とのことだった。慣習と言うよりも、言い伝えの部類らしく、実際の作業に関わらなければ何の問題もないらしい。


「弾薬といわれる部分に魔石を組み込んだのは俺だが、他は元々存在する汎用兵器だ。」


「ふ~ん、汎用兵器というのが信じられないなぁ。僕はタイガと出会ってから初めて見たし。」


「話しただろ?俺のいた世界の物だ。」


カリスにはテトリアとの関係について話した際に、俺の素性も説明していた。


「あ、そういうことね。納得。」


カリスとは短いつきあいだが、知識欲や好奇心の強さには圧倒される。新しいものへの渇望と言うべきか、それに対する行動には目を見張るものがあるのだ。


魔神として現れたが、その時にソート・ジャッジメントが反応しなかった理由に、最近になって思い当たった。


彼女には邪悪な思想や、悪意がないのだ。


ただ、自らの行動に障害となる者は排除してきた。そして、人外的な魔力量と魔法知識が、魔神の立場に担ぎ上げてしまったのだと感じている。


魔神カリスは、基本的には無邪気で、自分の渇望に素直な奴なのだ。


「ピルケから頼まれたんだけど、その弾薬の魔石を構成するフォローを、僕にして欲しいんだってさ。良いかな?」


ワクワクした瞳でまっすぐに見てくるカリス。魔石に関して言えば、確かに俺などよりもはるかに見識が高い。


「わかった。任せる。」


魂の盟約で、カリスが俺に害を及ぼすことはない。ここは適材適所で任せるべきだろう。


「うん。任された。」


嬉しそうに微笑むカリス。


男性の姿だから、そんなふうに微笑まれても···だけどな。




神威術の効力は、すごいの一言だ。


魂の盟約がなければ、出会ったばかりのカリスやピルケを信用することなどできなかった気がする。


いや、あるいは異世界に来てから、俺の警戒心が下がってしまったのかも知れない。


仮定の話をしても仕方がないのだが、元の世界で魂の盟約が使えたとしても、安易には他人を信用しなかっただろう。


魂の盟約は、強制的な制限に他ならない。


人の意思をねじ曲げてしまう力。そんなものは、どこかで歪みが生まれる。エージェントとしての立場なら、一時的な契約と、その履行のためだけに使用した可能性が高い。


だが···今の俺は達観が過ぎる。


表面上はともかく、冷徹でいなければ、何か取り返しのつかないものを失うかもしれない。




ピルケに協力をすると言い出したカリスと、ティーファやアレックスがドワーフの里に残ることになった。


エルフの森に入るためには資格が必要で、ティーファやアレックスは条件を満たさないそうだ。


2人は残念そうではあったが、エルフの森には入れないと最初から思っていたらしく、この里にいる獣人達に会いに行くと話していた。


「ねえ。」


イリヤが俺の袖を引っ張った。


「どうかしたのか?」


「カリスは残しておいて大丈夫なの?」


「大丈夫だろ。あいつはあれで勉強とか実験が好きそうだからな。集中できることがあれば、問題は起こさないだろ···たぶん。」


「たぶんって···ここで極大魔法とかを使ったらどうするのよ。」


「それはドワーフ達に運がなかったってことだな。」


「あなたって···。」


「ん?」


「優しいのか、怖いのかわからない人ね。」


「そうか?イリヤに危険が迫ったら、命がけで守るぞ。」


「······························。」


イリヤは顔を真っ赤にしてうつむいた。


「出た···天然。」


「あれで放置するから、たちが悪いのよね···。」


傍にいたミンとミーキュア、そしてリーラまでが深いため息をついた。

















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