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2人が乗った箒が住宅街を飛んでます。姫が横目で後ろに乗ってる準一を見て質問。
「ねぇ、なんで自分の家に行くの?」
「大事なものを取りに行くんだよ」
「え、何?」
「秘密」
「う~ん・・・」
姫はちょっと納得してないようです。
準一の家が見えてきました。家の中は真っ暗。すべての雨戸は閉まってます。準一はそれを見て、
「お袋、いないのか?・・・」
と、準一の家の前を1台のパトカーが通り過ぎました。姫はそれを見て、
「やっぱ警戒されてるね」
「う~ん・・・ 空から直接2階に入るしかないか? 姫、入れる?」
「入れるけど、家に穴が開くよ。いいの?」
「構わないさ。オレはもうこの家に住むことはないんだから。きっとお袋も・・・」
2人が乗った箒が2階の雨戸に閉ざされた窓に向かって飛び始めました。
「じゃ、行くよ!」
猛スピードで雨戸に突っ込んで行く箒。
「くっ・・・」
準一はまたもや眼をつぶりました。箒が雨戸に当たる寸前、準一はまた不思議な感覚に襲われました。いつの間にか自分の部屋の中に立ってるのです。すぐ側には箒を立てて立っている姫がいます。今激突したはずの雨戸とその周辺の壁には大きくて丸い穴が開いてました。準一はぽつり。
「またかよ、いったいどうなってるんだよ、これ?・・・」
「私は魔法使いよ。これくらいの
「うん」
準一は机の横のサイドボードを見ました。ちょっと前までこのサイドボードの上にはたくさんのフィギュアが並んでたのですが、今は片づけられたらしく、何もありません。準一は軽くため息。
「ふー・・・」
一方姫は壁に張られたアニメのポスターを見てました。姫と同じくらいの年の女の子。ビキニアーマーで肌の8割以上が露出してます。
その隣のポスターでは白いドレスの女の子と勇者と思われる男性がキスをしてます。女の子はやはり姫と同じくらいの年頃。男性は20歳くらい。勇者の手が姫の腰に触れてます。それを見て姫は思わず苦笑い。
「あは、まるで私と準一みたい」
それを見ているうちに、姫に不思議な感覚が襲ってきました。何かが身体の中から湧き出してくる感じ。どうやら発情してしまったようです。
姫は作業中の準一を見ました。準一は何かを捜してます。今この部屋の中は私と準一だけ。セックスするには絶好のロケーション。問題は準一。なんとか準一をその気にさせないと・・・
姫の頭の中である映像が始まりました。それは姫の記憶。
姫専用の浴室。洗い場の床で激しく絡み合う2人のお側ご用人。それをフロ用のイスに座って見ている姫。両腕ともあるところを見ると、ちょっと古い記憶のようです。姫の両手はやはりいつものように片手で股間をまさぐってます。
上になってる侍従と下になってる侍女の激しいキス。絡み合う舌。
侍従の頭は下がり、今度は侍女の乳房にしゃぶりつきました。その瞬間侍女のふぁ~という声が浴室に響きます。姫はそれを見てある疑問が浮かび、それがそのまま言葉に出ました。
「なんで・・・ なんでいつもおっぱいにしゃぶりつくの?」
姫の疑問。お側ご用人の2人はどんなに盛り上がっていても姫からの質問があったら、必ず行為を中断し、姫の質問に答えないといけません。侍従はすぐに顔をあげ、
「ええ・・・ そ、それはですねぇ・・・」
どうやら侍従は、いい答えが思い浮かばないようです。
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