第13話 母の手紙

宮城県、気仙沼の写真屋さんの話。


「津波で水濡れしてしまった写真を乾かして、ある程度、修復する技術が昔の写真屋さんにはある。思い出を復活させることで、被災者だけでなく、自分自身も生きる希望を取り戻すことができた。」


母は、地震のあと、フジカラーの社長宛に、手紙を書いた。


「写真の再生、価値の再認識を広く普及させるべき。」


後日、フジカラーから返信がきた。小冊子も発行された。


「フジは社会貢献の一部として努めて参りたい。」


母の一つの意見に勇気をもらう。


昨今は、デジカメで撮ったものをプリントしない人が多い。


CDやDVDは経年劣化で10数年で壊れてしまうこともある。


プリントがあれば、プリントから再生することも可能だ。


大切な思い出だけでいい。


写真に残そう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る