第8話◆貯金をする為の心掛け #04

◇シンプルに考える

親の行動を観察すると、朝ベッドでテレビを見る。日中ソファに寝そべりテレビを見て、時々ご飯を食べ、トイレへ行く。夜になると風呂に入り、ベッドでテレビを見ながら寝る。ネットもできないし、銀行のキャッシュカードさえ持っていない。病院以外に出かけないので、お金に余裕がある。


「出かけず、通販で買わない→お金が貯まる」


それを模倣すれば良いかなと思うけれども、そんな怠惰な生活はイヤだ、太る。

現実的には、働かなければ生活は出来ないので、普段の生活を考えると「仕事に出かける、ジョギングをする、買い物へ行く」。今は、趣味の旅行ができず、買い物も地元中心、外出の範囲がとても狭い。これ以外をしなければ、お金が貯まるのかもしれない。


管理する物が少なければ、把握しやすく、一目で分かる。

銀行口座を3行にして、普通預金だけにした。以前、財形貯蓄や定期預金などにお金を預けていたが、どうしても解約してしまうし、金利を考えて有利な預け入れ先を検討するとか、面倒。


お金は好きだが、計算は混乱

数学は苦手だが、お金は好き


だいたい、物事というモノは変化するモノである。金利が高いと思っていても、いつの間にか、別な物が出現する。ネット銀行やNISA、iDeCo…いちいち追っていたらキリが無い。数字を考えるぐらいなら、趣味の事を考えたいし、周りに振り回されるなんて真っ平。日本人は新し物好きだけれど、私は不変でいい。好きな物、気に入った物をずっと愛用できればそれで良い。


クレジットカードを2枚、プリペイドカード1枚、Pay1社、交通系ICカード2枚。ポイントカードはクレジットやプリペイドと一体型。請求が2か月後だと、何を買ったか忘れてしまうので、ポイントが付くとか特典に惑わされず、よく使う年会費不要なカードだけに絞った。覚えるパスワードも減って良い。


家計簿は書いては挫折を繰り返しているので、レシートを写真で撮って管理するスマホアプリにした。レシートを溜め込む事が無くなった。


持っている物の数を少なくすると、管理しやすく、選ぶのに悩んだり余計な事を考えなくて済む。

これは難しい、引っ越して来る前に色々捨てて来たが、後で後悔し、同じような物を探しているような状態。疲れている時は判断力が鈍る、捨ててしまった物は、二度と手に入らない。

ブームの断捨離が良い事なのかもしれないが、私には不向き。増やす物が少なければそれで良く、時々片付け、古くなれば壊れて、自然と物は減って行くだろう。

置く場所を決めて、必ずその場所に戻すようにしていれば、取捨選択され、そこにある物が必需品という事だ。


買う物、買う場所を固定する。

いつも買う調味料、いつも買う野菜、いつも使う日用品、頻繁に着る服等、品名やメーカーを決めれば、おのずと買う場所も決まって来る。

例えば、通常使用しているのが「にんべん つゆの素」「ガードハロー 歯磨き粉」だとして、安くて便利な店の見当を付けておけば、その店が固定される。

価格が把握できるようになれば、たまに別の店でセールしていた時に買うかどうかの判断がつく。たとえ、違うメーカーの同様な商品が安かったとしても、最初に使う時に違和感があったり、好みでは無い場合もある。そうすると、後悔してしまうだろうし、万一使わずに放置となれば、お金を損してしまった事になる。


そして、より安い店を探して30分かけて行くという事は時給に換算すると、往復1時間約1,000円の損失となり、お金が減った事と同じに考える。


趣味も、あれやこれや人に付き合って始めたりもしたけれど、結局子供の頃と変わらず、読書と音楽鑑賞。人にできる事には限界がある。身体は一つ、頭も一つ、ゆったり穏やかに過ごしたい。

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