心臓に悪い間

周りの理系男子と二枚目と、盛り上がり会話をする、なんでもない休み時間。

「山田先生の授業好きなんだよね。」

私がそう漏らした時、

「山田先生に恋しちゃった?」

と、男子が言う。

「ない、それは、ない」

慌てて返事をしてしまった。ミスったな。とまぁ、一連の会話で、みんなが笑うと、二枚目が静かに言った。

「恋してるよ」

本当に心臓に悪い。その言葉が私に向けられたものであったらどれほど幸せだっただろうか。

「ん??」

色んな意味で焦ってしまった。

「——————好き…あの先生の授業好きだよ」

その間はなんだ。期待していいなら期待したい。それほどまでに私は二枚目に惚れ込んでいる。

「私もだよ。

————————恋ではないけど、好き、あの先生の生き生きと授業をしている様が」

この時、周りの子は誰も私達二人の話に参加してこなかった。

それはまるで、長野の高原の真ん中に私達二人しかいないような、穏やかで静かな雰囲気が私たちを包んだ。

私より、二枚目と仲のいい男子達のことだ。あわよくばなんて思ってたり。


二枚目、期待していいのかい?私は。

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