話の長い先生の授業って暇

視界の端で、二枚目がこちらを見ている姿を捉えた。ホワイトボードから視線を隣にやれば、二枚目と目が合う。この授業は暇だ、このまま、君と見つめ合っていたい。

こちらの気も知らず、二枚目は私に微笑む。マスク越しでもわかるほど綺麗な笑みだった。

この先生の話を聞くより、君の横顔を眺めていたい。

二枚目、なんで私のことを見ていたの?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る