第14話 許嫁に戻る?!

随分時間が過ぎだ。

悠里は中々帰って来ない。



カチヤリ小さなカギ音がした。

桜祐は眠っていたが気配に気づき

目を開けて、又トジル。

タヌキ寝入りって奴だ。



悠里は桜祐を見てギョッ

桜祐が勝手に入るのは仕方無い

ここのマンションは加納家の所有

悠里と桜祐の住処と認めて

いるから仕方が無い。


モコモココートにアルコールを吹き

掛け洗面所で、手洗いうがいをする。

シャワーを浴びて髪を乾かす

何時もの肯定


しかしリビングにはライオンがいる。

お楽しみのポテトチップスが

食べられない。



いちごミルクとポテトチップス

ベストマッチな組み合わせ


こっそ━りと桜祐の前を通過クルッ

振り返ると桜祐は眠っていた。


「何時からいるんだ?」


軽い疑問が頭を過ぎる

首を傾げ寝そべる長━━━い

体を眺めてみる。

桜祐の足を撫でると

ほんのり暖かい、寒くは無いようだ

悠里はホッとしつつ毛布を寝室から

持ち出して桜祐に掛けた。


今日は格別寒かった。

スーパーのバイトを終えてマンション

に帰って晩御飯はポテチと

大好きなイチゴミルク


パリパリ・・・パリ・・・パリパリ

最小限音を抑え、袋の真中を

バリバリバリ


右手をツッコミデカそうなポテチを

パリゴクッ、ゴクッバリパリパ

「ウマ━━ゴクッ」



俺は片目を明けバリバリポテチを

遠慮しながら食い付いている悠里

を見た。


(あれ?(笑)

白い皿にポテチが、一山

乗ってる?)


ぷッ

『まさかの俺の分?』

悠里がちょっと居なくなった隙に

ポテチの袋をウサギのぬいぐるみの

後ろにサッと隠す。


クククク

『俺もこりないな━━😂』


ピンクのスエットを着た悠里が、

やって来た。


《あれ?ない?ない?無い‼》

小声でポテチを探している。

小さいかすれた声でバタバタしながら


「あれ?持ってったっけ?」

悠里は自分の行動した通りに

あるいている。


「こう行って、アッチいって、えーと‼」

クククク片目を開けて、俺は様子を見る。


「まあ、いいや‼

カップ麺食べよう。」


(諦め早くねー流石O型)

俺はちょっとガックリ‼

悠里はキッチンへと向かい、ポット

からお湯をジャーって音が聞こえる。


テーブルの上のスマホが光る

気になった俺はつい覗いてしまった。


「明日、映画いかない?」


"アチアチあぢぢ"

悠里はカップ麺を抱えテーブルに

返って来てスマホに気付いて

返信をしている。


「男か?相手は女か・・どっちだ‼

アイツ、アイツか‼💢💢」



ズルズルズルハァ💨フウ💨フウ💨

「うま~シーフードの

カップ麺好きズルズルズル」

カップ麺は終盤に近づく!


ピコピコピコピコピコピコ

ニコニコしながら返信している。


『男か‼ 俺とゆう許婚が居ながら

何やってんの‼』

あ━━━━もうっイライライラ

我慢デキン‼


ガバッ٩۶💢💢

「悠里、携帯見せろ!」



\(‧̣̥̇꒪ᗜ꒪)/=͟͟͞͞”「起きてたの‼」


「当たり前だ‼

何、にやけてんの見せろ!」


「ヤダ‼ プライバシーの侵害‼」


「じゃあ、解約するぞ‼」



‎( ⊙⊙)!!「解約‼」


( ̄▽ ̄)✧「ソ‼ 解約手続きする。」


出せ出せと、桜祐は右手を

ピョンピョン

しながら悠里の顔を見ている。


悠里は困った顔をしながらも

そろそろりと携帯を出す。


「フンッ!! イラっかすんな‼」


”明日、映画いかない?”


”映画行こうよ。三人で”


”OK、保護者に聞いてから

れんらくするね、多分OKって

思うから”


”分かった、二奈にも言って置くね”


”うん。萌アリガト❤


「悠里‼ 💦」

男と遊びに行くとばかりに勘違いした

桜祐は、自分が束縛野郎と

自分を知る、反省もする。



「行きたいの‼ 映画ゴメンなさい

黙ってて・・

贅沢ダヨネ、行かないよ‼

桜祐が嫌なら行かないよ( ˘͈ ᵕ ˘͈ )


一回も行った事無くてどんなんだろ

とか、ポプコーンも美味しい

らしいし‼ ダメ・・ダヨネ」

ションボリ項垂れる悠里を見て


「え・・っと、いや、行って来い‼

女の子と行くのなら止めないよ!

楽しんで来いよ。」



マジ♡


҉ ٩(๑>ω<๑)۶҉ヤッター

「ありがとう、桜祐‼」

悠里はあまりの嬉しさに桜祐に抱き

ついた、”ギュッ”あ‼あ‼?

反対に桜祐がギュギュギュッ


「桜祐?」


桜祐も悠里を更にギュッ


「悠里・・・許婚に戻ってくれ‼」


「ギエッく、くるしい‼桜祐‼」


「頼む、おれが悪かった。

悠里大事にするから・・・」


「桜祐‼

え?ど、どおっしょうかな?」

嬉しいくせに少し焦らして

返事しない。


悠里を抱きしめ、上から悠里を

覗き込んだ。


「嫌なら、ここ引き払う

援助もナシ

携帯も解約‼」

逃げ道が無いように塞いでいく。


「クスッ嫌だって言えないじゃん。」


「悠里お前16歳なのに、俺を

弄んでんの?」


「クスッ桜祐、ポテチ出せ‼

どこかくしてん。」


「良いから返事‼」


「今思う事言えばいいの?」


「うん」


「桜祐、好き♥」


「初めからそう言え‼ バカ‼ =͟͟͞͞💓」


悠里はクリスマスケーキの憎しみ

も忘れ、桜祐の腕の中にいた。

「ポテチどこ‼」


「え?ポテチ知らないよ。」

悠里をちょっと離して顔を見る。


「😬嘘だー‼何処‼何処‼」


「悠里、俺告ったの初めてだゾ

ポテチ何かドーデモ良いだろ!

しかも、コーンな歳下に・・・

真剣に告るなんて笑い者だ‼

感激ぐらいしろ‼」


ウフフ

悠里は、まだ大丈夫

桜佑を好きでも大丈夫

そう思った。

三上の血を引いて無くても

まだ桜佑と居たい。

しかし自分は。何処の馬の骨やも

しれない。

黙ったまま、育ての親の言う通り

加納の家に嫁入り出来る可能性もある。

黙っていればバレ無いし~ラッキー🍀


それは詐欺になるんだろうか?

桜佑も好きって、私も

ずーっと前から桜佑を頼りにして

辛い事も将来の旦那様、桜佑が

居ると思えば頑張れた。

これはやばい😱ですか?

詐欺になりますか?



とテレビに出てる有名弁護士に

聞いてみたい。


それから桜祐は、又過ぎ去った

クリスマスのやり直しに

パティシエに頼んでクリスマス

ケーキを持って来た。

桜祐からもらった二個めの

ホールケーキ。


クリスマスプレゼントは

パソコン


金持ちのする事は分からない。

悠里の桜祐へのプレゼントは

フカフカの悠里手作りの

手袋‼


勿論桜祐は大喜び‼

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