☆妖怪紹介コーナー 3

【見越し入道】 


夜道や坂道の突き当たりを歩いていると、僧の姿で突然現れ、見上げれば見上げるほど大きくなる。

見上げるほど大きいことから、見上げ入道の名がついた。

そのまま見ていると、死ぬこともあるが、「見こした」と言えば消えるらしい。

主に夜道を1人で歩いていると現れることが多いといわれるが、四つ辻、石橋、木の上などにも現れるという。



岡山県のある地域では厠(かわや)、昔の汲取り式のトイレで女性がしゃがんでいると、キツネが化けた見越し入道が現れて「尻拭こうか、尻拭こうか」と言って脅かすという。(セクハラというか覗きですね。)

また、大晦日の夜に厠で「見越し入道、ほととぎす」と唱えると必ず見越し入道が現れるともいう。

これらの厠に関する伝承は、厠に現れるといわれる妖怪・加牟波理入道(※1)と混同したものとの説もある。



※1

【加牟波理入道(かんばりにゅうどう)】


『今昔画図続百鬼』では、厠に現れる妖怪として口から鳥を吐く入道姿で描かれ、解説文には以下のようにあり、大晦日に「がんばり入道郭公(がんばりにゅうどうほととぎす)と唱えると、この妖怪が現れないと述べられている。



(参考文献 ウィキペディア)


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