枯草たいこさんの繁忙日記

第1話 参上スーパーウーマンたいこ

子供達が巣立った

これからは残された２人の時間

家の静けさに時々寂しさがこみ上げる

どうしてかな枯れたはずの涙が

としのせいかな自然と溢れ出す

誰にもみせたくない

誰かさんのイビキのせいにして

リビングのソファーで就寝

いろんな事があったな

あれからもう3年も経つのか

そろそろふかふかベッドに戻ろうかな

もう一度笑顔の自分に戻れるかな

だって

私はスーパーウーマン

だから

気が利かないと上司に言われ続け10年

気がつくと

よく気がきく上司になってかれこれ6年

近所のレジ打ちパートの募集

断れない性格のせいで、

会社を辞めたいが言えずに

幸か不幸か正規職員になってしまった。

定年は７０歳に延びました。

何の野望もなかった。

子供達が離れた時に孤独に陥らないように

ただそれだけだった。

振り返って気づいた

仕事をサボる理由

そっか、いらない責任を負いたくないのか

働くからには徹底的に真面目に働く！みんな！お母さんから教わらなかったの？

えっ！違うの？

やっちまった。

パートに情熱を注ぎすぎて、子供達との時間をないがしろにしていたのかもしれない。

違う、　

きっといつか来る別れが怖くて逃げていたのかもしれないな。

傷ついていたのはあなたたちの方よね。

ごめんね。

何気ない幸せが懐かしい。

カムバックサーモン