第1章 厩戸王

第003話 仏教伝来

物部尾輿 中臣鎌子

(#`Д´)#`Д´) 異教の神を崇拝するとは許せん!


蘇我稲目

(; ̄∇ ̄) いやメリットちょう高い 知識と技術ホシイ



百済がもたらした物のひとつに[仏教]があります


仏教僧の修行の中には

[すべての事象、道理を見抜く眼(般若)をゲットする]

というのがあり、このため仏教僧はありとあらゆる

知識を詰め込まなければいけません


それは建築技術だったり軍事技術だったり

文学芸術だったり政治学だったりいろいろですが

特に重要だったのは[医療][薬学]の知識です

古代では[僧侶]は[医者]としての役割が大きいのです


もうひとつ、古代人の最大の脅威だったのが

疫病[天然痘]で、対抗策はありませんでした

ヤマトの神様に祈っても天然痘を防いでくれません

新しくやってきた[仏教]の仏様なら守ってくれる

かもしれない、そういう期待が生まれていました


しかし仏教を受け入れるという事は古来からいる

ヤマトの神々を蔑ろにするという事です

特にヤマトの神様はよく荒ぶる(自然災害)ので

神々を軽んじてはいけない思いが強いのです



仏教は伝来しました


しかし受け容れるかどうか、という点で

さまざまな意見と対立が生じます



さらにこれは仏教を介して[百済を受け容れる]か

どうか、という意味にもなっていきます


ヤマトにとって百済は便利な知識をくれますが

反面ヤマト国内を侵蝕する存在でもあります

百済に反感を持つヤマト人も次第に増えていました


ヤマトに渡来した渡来系ヤマト人と根は同じですが

[渡来して帰化してヤマト人として生きるヤマト人]と

[ヤマトを利用して百済を立て直したい百済人]は

向いている方向が違うのです



仏教導入は反百済派、親百済派の対立とも

重なりダブルの意味で溝を深めていきます



───



欽明天皇

(; ´∀`) うーん どっちもわかる

国としてノータッチ 個人で崇拝する分にはOkよ


蘇我稲目

( ̄∇ ̄) なら肯定派! ウチにお寺建てるよ!



疫病が流行りました



物部尾輿

(#`Д´) ほら見た事か神がお怒りだ!

お寺なんか燃やしてしまえ!


蘇我稲目

(; T∇T) 俺んち燃えてるー! 誰だコンチクショウ!


欽明天皇

(; ´∀`) こらこらこら 仲良くしなさい



こんな感じでヤマト家臣が激しく対立していきます





厩戸王

ヾ( ´∀`)ノシ アイキャンフライ!


そんな頃に厩戸王は産まれました

後に[聖徳太子]と呼ばれる彼です

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